「勇気を持って引き返して」―警察庁、Xで“闇バイト”に関わろうとする人に呼び掛け
警察庁は11月14日、いわゆる「闇バイト」の犯罪実行者募集に応募している人に向けた注意喚起を、X(旧Twitter)に投稿するとともに、ウェブサイトで公開した。少しでも怪しいと思う募集情報には応募しないように、また、仮に犯罪に加担することになったとしても、勇気を持って引き返してほしいなどと呼び掛け、警察の相談事例を紹介している。 闇バイトの問題に関して、警察庁は10月に、犯罪実行者募集情報の体部分はXで行われていると発表しており、今回の呼び掛けがXで行われたことも、これに関連しているとみられる。 ■ 「警察は相談者やその家族を確実に保護します」 「犯罪者グループは、約束の報酬を元から支払うつもりはなく、応募者は『使い捨て』要員です」とし、犯罪行為に加担することについて「知らなかったという言い訳は警察には通用しません。警察は必ず捕まえます。逃げることはできません」と、厳しく警告している。 そのうえで、「勇気を持って引き返し」、警察に相談した事例を紹介しながら「警察は相談を受けた『あなた』や『あなたの家族』を確実に保護します」と、すでに闇バイトに応募していたり、犯罪行為に加担することになったとしても、警察を信頼して相談するようにと呼び掛けている。 相談事例には、「シグナル」のインストールを求められて断った例、個人情報を握られた後で警察に相談した例、具体的な「仕事」の説明を受けてから相談した例など、さまざまな段階から引き返した人たちの例が紹介されている。 相談にあたっては、警察相談専用電話の「#9110」に電話するようにと案内している。
INTERNET Watch,木下 明音
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