女子やり投げ金メダリスト・北口榛花が凱旋帰国、次に狙うのは「アジア記録の更新」／陸上
陸上の女子やり投げで、パリ五輪金メダル、ダイヤモンドリーグ（DL）ファイナルで連覇を達成した北口榛花（26）＝JAL＝が16日、羽田空港に帰国した。JALの職員らに迎えられ、笑顔で花束を受け取った。パリ五輪では、日本勢女子のトラック＆フィールド種目で初の金メダルを獲得。DLでも、2連覇を達成する新たな歴史を刻んだ北口は、「今は、無事にシーズンを終えられた達成感がある」と語り、疲労と充実感をにじませた。 8月10日のパリ五輪の同種目決勝では、1投目で65メートル80をマーク。ライバルたちがその記録を超えられず、金メダルに輝いた。競技後には涙を流して喜んだ。その後は、腰痛に悩まされながら、約1カ月後のDLファイナルで五輪後初試合に出場。2投目で65メートル08をマークし、トップに立った。だが、最終6投目の北口の投てきの直前にライバルがその記録を超え、最終投てきを2位で迎えた。手拍子を求めて投げた今季最後の1投で66メートル13をマーク。北口らしい鮮やかな逆転で、2年連続の年間女王に輝いた。「今年のシーズンの始めは調子が良くなかった中で、五輪とDLの重要な試合で勝ち切れたのはよかった」と振り返った。 今後は、しばらく国内で休養する予定で、10月には、地元・北海道の旭川市で開催されるパレードにも参加する。「少なくとも私が生まれてからはやっていない。初めてなので想像もできないので楽しみ。（帰省したら）ラーメン、お寿司と北海道のおいしいものを食べられたらいいなと思います」と満面の笑みだった。 来年9月には、東京・国立競技場で世界選手権が開催される。北口はすでに代表に内定しており、女子やり投げ決勝の日のチケットは、当初準備した枚数は完売。再販するほど注目されている。「アジア記録（67メートル98）を更新したい。来年東京で世界陸上があるので、そこでいい投てきができるように」と意気込んだ。
