〔東京外為〕ドル、157円台前半=米重要イベント通過し横ばい(13日午後5時)
13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国のCPI発表やFOMCなどの重要イベントを通過し、1ドル=157円台前半で横ばい圏となった。午後5時現在は、157円26~27銭と前日(午後5時、157円26~27銭)比同水準。 ドル円は午前、前日の海外市場終盤の水準を受け継ぎ、156円台後半で推移。仲値に向けては国内輸入企業のドル買い・円売りが優勢で、156円90銭前後まで上昇。日経平均株価が300円超高で始まったことも、安全資産とされる円の売りを促したとの見方もあった。 午後には157円を抜け、じり高基調となり、一時157円25銭近くまで値を上げた。前日の米国時間のドル円は、弱い結果となった5月の米CPI発表後に157円20~30銭台から155円70銭前後まで急落。FOMCで年内の利下げ想定回数が前回の3回から1回に引き下げられたことが見直され、156円台後半に切り返した。東京市場の終盤でCPI発表直前の水準まで戻し、結局はいってこいの形となった。 時間外取引の米長期金利が上昇基調となっており、「やはり海外勢を中心に、FOMCで年内の利下げ想定回数が前回の3回から1回に引き下げられたことが見直されている」(外為仲介業者)との見方が出ていた。 今夜は5月の米卸売物価や米週間新規失業保険申請件数などの発表が予定されている。14日には日銀金融政策決定会合の結果公表と植田総裁の記者会見が注目されている。 ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在は、1ユーロ=170円05~09銭(前日午後5時、168円97~98銭)、対ドルでは1.0814~0814ドル(同1.0744~0744ドル)。