幹部来店「猛ダッシュで出迎え」がマスト ビッグモーター…元店長「不正口コミ」も証言
日テレNEWS
損害保険の不正請求が明らかになったことを発端に、さまざまな問題が浮上しているビッグモーター。news every.の取材に対し、元店長が「口コミ」を自ら投稿していたなどと証言しました。 その理由として語ったのは、厳しい口コミのノルマと「降格人事」でした。
■絶対服従…「無意識に体と心が」
ビッグモーターの元店長が語ったのは「従わなければ降格」をちらつかせる、驚くような指示の数々でした。 当時、兼重宏一・前副社長が店長全員に対して送ったというLINEには「Googleマップのクチコミやらない」「こんな簡単な方針すら実行できない店長は“適性判断”します」と書かれていました。 証言した元店長によると、店舗の口コミの件数が少なかったり、評価が低かったりした場合、「適性判断する」というメッセージは、「店長からの降格」を意味しているといいます。 ビッグモーターの元店長 「副社長からのLINEが来て、この日か、次の日に店長降格となっていたと思います」 さらに、元店長が告白したのは、ノルマを達成するため、やむを得ず不適切な行為をしたことについて。 ビッグモーターの元店長 「(口コミを)“1日3件以上は必ずもらうように”っていう指示が出たんですけど」 「そもそも納車が3台もありませんでしたって時には、なかなか(口コミを)もらう機会がないので」 ――口コミ書いたことはある 「あります」 ――何回ぐらいある 「いや数えられないですね…。10回以上は絶対あったと思います」 この元店長は“副社長による降格人事が怖かった”、と理由を語りました。 ビッグモーターの元店長 「LINEの一言で人の人生を変えるというか」 「あすは我が身と思って、会社の方針は絶対服従っていうのは無意識に体と心がそうなってた」
■役員が最初に見るのは「ダッシュのお迎え」
さらに、雑草の状況など、店舗を視察しに前副社長や役員らが訪れる日の“態度”で、“降格処分”が決まることもあったといいます。 ビッグモーターの元店長 「(役員らが)最初に見るのがダッシュでお迎えに行ってるかどうか。全力疾走で」 「本部の車が来たら、“店長が全力疾走でお出迎えに上がる”、“大声で『おつかれさまです』と挨拶をする”。これができてなかった店長はその場で降格」 店長が出迎えに走ることが必須で、“来店ダッシュ”と呼ばれていたといいます。