幹部来店「猛ダッシュで出迎え」がマスト ビッグモーター…元店長「不正口コミ」も証言
■前副社長…いまだ公の場に姿見せず
損害補償を巡る問題でも背景にあるとされた、ノルマ、そして“降格人事”。 ビッグモーター 陣内司・管理本部部長(先月25日の会見で) 「本人(兼重宏一・前副社長)から深く反省の言葉を預かっております」 「ついカッとなって強い言葉で、そういった降格といった処分を行ったことに対し、あの時にこういうふうな形で言うんじゃなかったなということで強く反省をしておりました」 前副社長は、いまだ公の場に姿を見せていません。 ビッグモーター元店長 「最悪な対応だなという」 「まずは現場のスタッフにしっかりと説明と謝罪はするべき」
■買い取った車なのに「減額交渉」を
さらに、客から買い取った車についてもこんな指示が。 ビッグモーター元店長 「一番多かったのは、買い取った車の減額交渉です」 「(買い取り後に)改めて査定した時に、修理歴とか装備の相違が発覚した時に、『何十万単位で減額しなさい』と上から言われ」 「3~4か月たった後に金額の交渉をするっていうのは心苦しかったですね」 すでに買い取った車でも、数か月後に客に一部返金を求めるよう命令されたというのです。 当時上司から送られてきたというLINEには「減額かヘンシャ(返車)を」「最低でも5万の減額を」「減額してきてください25万」などと書かれていました。 ビッグモーター元店長 「(減額は)数万円単位のものもあれば、一番ひどいと買い取りませんっていう。無理やり車を(客の)家に置いて帰ってきたりとか」 客との交渉がうまくいかなかった従業員には「減額できなかった場合は折半してください」との指示が出されていました。 ビッグモーター元店長 「減額する差額を(自腹で)折半しろっていう指示です」 事故を起こしたことがある車だと見抜けなかった従業員2人が、自腹で払うよう命じられたこともあったといいます。 ビッグモーター元店長 「査定自体もミスしようとしてしてるわけじゃないので、どうしても人の目で見る部分ですので見落としはあるんですけど」 「今思えば異常だったのかなって」 金融庁はビッグモーターに対して、「原因分析」や「改善策」などの報告を求める命令を出していて、国は引き続き実態を調査していく見通しです。 ◇ 今回取材した新しい証言について、ビッグモーター側に問い合わせたところ、1日午後5時前、会社から回答が届きました。「事実関係を確認します」ということです。