日米、核抑止で閣僚会合初開催 28日、2プラス2も
政府は22日、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)と、米国が核兵器と通常戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」に関する初の閣僚会合を28日に日本で開くと発表した。これに合わせて韓国から申源シク国防相が来日し、日米韓防衛相会談などを開催することも明らかにした。 日米2プラス2は2023年1月に米ワシントンで開いて以来。自衛隊と在日米軍の指揮・統制枠組みの見直しや、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた日米同盟の抑止力・対処力向上へ連携を確認する。 2プラス2に関しては、4月に岸田文雄首相とバイデン米大統領が米国で首脳会談を行った際の共同声明で言及。指揮・統制枠組みの向上や防衛装備品協力に加え、拡大抑止についても「突っ込んだ議論を行うよう外務・防衛担当閣僚に求める」と明記した。 拡大抑止を巡っては、22年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、核兵器の使用や威嚇に懸念が広がったことを受け、従来の高官級協議を閣僚レベルに引き上げるよう求める声が自民党などから出た。