フィアットが新グローバルカーシリーズ第一弾「グランデ パンダ」のエクステリアを先行公開
電動化されたフィアットの攻勢は絶え間なく続く
次世代電動モデルのラインナップ第一弾が公開されたが、フィアットはこれからも毎年最低でも1台のペースでグローバル市場に向けた電動モデルを投入していく。上述のとおりすでに今年2月にコンセプトモデル5台を一気に公開しているが、ここで残る4台を簡単に紹介しておこう。 ●「ピックアップ(Pick Up)」中南米、欧州など ブラジルを始め主に中南米マーケットを主眼に置いているものの、今後需要の拡大が見込まれている欧州での発売も計画されている。ピックアップトラックの利便性にSUV的な快適性を盛り込んだライフスタイル・ヴィークルを目指す。 ●「ファストバック(Fastback)」中南米、中東、アフリカ、欧州など ブラジルで人気のフィアットファストバックと、中東・アフリカで人気のフィアットティーポを統合した新型車として発売予定。中南米、中東、アフリカに加え欧州でも発売する。スポーティなスタイルに相応しいパフォーマンスの向上にも力が注がれるとのこと。 ●「SUV」欧州ほか 広々とした室内空間をもつファミリーSUV。フィアット社内では“ギガパンダ”と呼ばれている。安全性、汎用性、デザインなどファミリーユースに最適な移動空間を提供するという。 ●「キャンパー」欧州、中南米ほか 人と自然を結びつけることを目的に開発している。1980年代のパンダを彷彿とさせる「愉しさ」をコンセプトの中核に置いてSUV的な機能に加え、シティユースでも違和感のないマルチパーパスなモデルだ。 これら4つの電動モデルが2027年までに登場するが、これらはいずれも「グランデパンダ」とほぼ同じメカニカルコンポーネンツを元に設計される。 もちろん、モーターやバッテリー、さらにエンジンなどは車種ごとにマッチングが図られるが、ステランティスの他ブランド車も加わりコストは大きく抑えられる。そのスケールメリットは計り知れない。 当然それは販売価格にも反映され、ユーザーにとってもメリットは大きい。お洒落なイタリア車にリーズナブルな価格で乗れるようになるはずだ。まずは「グランデパンダ」の日本上陸が早期にかなうことを期待して待ちたい。