「れいざん」新酒お待たせ 高森町・山村酒造が杉玉新調
1762年創業の日本酒製造「山村酒造」=高森町=が、今季の新酒完成を告げる「酒林[さかばやし]」と呼ばれる杉玉を、酒蔵の軒先に飾りつけた。新酒は9日から、熊本県内の酒屋などで販売している。 杉玉は、酒造りの神を祭る奈良県の大神[おおみわ]神社の神木が杉であることに由来する。直径1メートル、重さ60キロ。酒造りを取り仕切る杜氏[とうじ]が、竹を球体に編んだ骨組みに杉の枝を差し込んで作る。毎年新調し、新酒発売に合わせて昨年の杉玉と入れ替えている。 看板商品「れいざん」の新酒は、「しぼりたて純米生原酒」と「にごり酒」の2種類。いずれも720ミリリットルで1430円。県外では来年1月から、県のアンテナショップ「銀座熊本館」=東京=で販売する。 山村酒造の山村美紀子さん(30)は「原酒は、すっと飲める上品な味わいで、にごり酒は心地よい甘さが特長」とPRしている。(中島忠道)