来訪者の満足度向上めざす 山形市「日本一の観光案内所」巡り、関係者と意見交換
山形市がJR山形駅東口周辺に整備を目指す「日本一の観光案内所」に関し、市は9日、市内の観光関係団体などとの意見交換会を同市の霞城セントラルで開いた。昨年策定した整備基本構想を踏まえ、インバウンド(訪日客)を含め来訪者の満足度を高める施設を目指す重要性を共有した。 市は慶応大SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所、JR東日本と連携して基本構想を策定した。旧山形ビブレ跡地、同駅の改札前と東西自由通路を整備エリアの核に位置付け、一体的な観光サービスを提供する方針。 関係者約50人が出席した。このうち山形駅前大通り商店街振興組合の鈴木隆理事長は、外国人観光客がスマートフォンを片手に駅前で行き先を探している現状を踏まえ、効率的に人が流れる案内機能の充実を求めた。おもてなし山形の小林勝喜社長は、海外の姉妹都市と連携したプログラムをつくり、将来的な観光人材の確保につなげる取り組みを提案した。 市は今回の意見や要望を踏まえながら、整備に向けた事業手法の検討などを進める。オープンは2027年度以降としている。