"石破ショック"を吹っ飛ばせ! アナリスト、個人投資家ら10人に聞いた!「隠し玉銘柄」
もくろみどおりの展開となれば株価も大きく動く。藤本氏によれば、来秋までになんと株価3倍、1000円突破も狙えるという激アツ銘柄だ。 同じくエンタメ業界からは、株式コメンテーターの岡村友哉氏も注目株を発掘。ゲーム制作会社を悩ませる人手不足という大問題をカバーする、人材会社のコンフィデンス・インターワークスは、上場以来の増収増益路線を継続中だ。 「意欲を示しているグロース市場からプライム市場への移行に成功すれば、それをきっかけに急騰もありえます。株価は大きな節目となる3000円を当面の目標としておきます」 ■10年で株価5倍!? 夢のある"ポンプ銘柄" 地方創生に防災庁創設と、石破政権ではインフラ関連需要が盛り上がっていきそうだ。そこでマーケットアナリストの平野憲一氏は、インフラに強いIT企業を推している。 「アドソル日進は、電力やガスなどのエネルギーから道路・鉄道、航空・宇宙、そして医療や防災に至るまで、幅広い領域のソフト開発を手がけています。売上高と営業利益は共に過去最高を更新しており、15期連続増配という安定性はピカイチです」 すでに石破氏が総裁選に勝利してから株価は右肩上がりで推移しているが、これはまだまだ序の口。2025年度末には3000円、つまり約60%上昇は期待できると、平野氏はさらに上を見ている。 ここで一転、海外で稼ぐグローバル企業に目を向け、10年で株価4~5倍は狙える期待の成長株を推奨してくれたのが福井純氏。会員制投資情報誌『株式ウイークリー』の現役編集長だ。 「酉島(とりしま)製作所は液体を縦横無尽に送る産業用などのポンプの有力メーカーで、売上高に占める海外比率は6割を超えます。海水を淡水化する設備のポンプでは世界トップクラスで、過去最高益を5年連続で更新する見通しです」 経営計画では2030年の売上高1000億円程度を目標としているが、すでに800億円を超えている現状を考えるとあまりに保守的。その分、現在の株価は液化水素ポンプなど将来の利益成長と投資家の注目度上昇を織り込めていないと福井氏は見ている。 「同社の潜在能力からすれば、例えば10年後に現在の利益が3倍以上になると予想するのは決して過大評価ではありません。そうなれば、投資家の期待を示すPER(株価が利益の何倍になっているかを示す指標)も上昇し、株価も上がります。じっくり保有して10年後に株価が4~5倍程度になるのを楽しみに待ちたいものです」