【MLB】レッズがテリー・フランコーナの監督就任を正式発表 3年契約+オプション1年 世界一2度の名将
日本時間10月5日、レッズはシーズン終了間際に解任されたデービッド・ベル監督の後任として、テリー・フランコーナと3年契約(+球団オプション1年)を結んだことを発表した。現在65歳のフランコーナは2023年シーズン終了後にガーディアンズの監督を勇退。これまで23年間の監督生活でフィリーズ、レッドソックス、ガーディアンズの指揮を執り、レッドソックス時代の2004年と2007年にはワールドシリーズ制覇を成し遂げた名将である。通算1950勝1672敗を記録しており、監督通算2000勝の達成はほぼ確実だ。 【動画】レッズのニック・マルティネスが9月の月間最優秀投手に選出 ベルの解任から12日後、レッズは名将フランコーナの招聘に成功し、球界を驚かせた。フランコーナは「引退」を明言したわけではなく、監督復帰の可能性を完全には閉ざしていなかったものの、ガーディアンズ監督時代には体調不良でチームを離脱することも多かったからだ。 レッズはベル政権では思うような結果を残せなかったものの、エリー・デラクルーズ、ハンター・グリーン、スペンサー・スティアー、マット・マクレーン、レット・ローダーといった若手選手が台頭。「勝利を目指す」という次のステップを迎えており、そこに経験豊富で実績十分なフランコーナを招聘するというのは理にかなっていると言える。 フランコーナは現役時代、メジャーで10年間プレーし、1987年には1年だけレッズに在籍して102試合で打率.227、3本塁打、12打点、2盗塁、OPS.561という成績を残している。1997~2000年に監督を務めたフィリーズでは285勝363敗(勝率.440)に終わったものの、2004年にレッドソックスの監督に就任すると「バンビーノの呪い」を解いて86年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成。2007年にも世界一となり、レッドソックスでの8年間では5度のポストシーズン進出を含め、744勝552敗(勝率.574)の好成績を残した。 2013年からは11シーズンにわたってインディアンス/ガーディアンズの監督を務め、6度のポストシーズン進出を含む921勝757敗(勝率.549)を記録。2013年、2016年、2022年と3度の最優秀監督に輝き、通算921勝はガーディアンズの球団最多記録となっている。