《カラオケ店で中1女子に性的暴行容疑》“維新の会”元代議士の逮捕に地元困惑のワケ
東京都新宿区歌舞伎町のカラオケBOXで中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして警視庁新宿署は9月8日、不同意性交等の疑いで日本維新の会の元衆院議員・椎木保容疑者(58)を逮捕した。 【写真】マスクなしで国会で熱弁する椎木保容疑者 犯行があったとされるのは8月20日宵のこと。宵とは、日が暮れて間もない時間帯だ。 「被害生徒の話などによると、歌舞伎町の路上で面識のない椎木容疑者から“2万円あげるから遊ぼう”などと声をかけられ、一緒にカラオケBOXに入った。2人の様子を不審に思った店員が店長に連絡し、店長から110番通報があった。椎木容疑者は“カラオケBOXに女の子と2人で入りましたが、性交はしていません”などと容疑を否認している」(全国紙社会部記者) 民主党政権下で新党乱立を招いた2012年の衆院選千葉13区(我孫子市、鎌ヶ谷市、白井市など)で日本維新の会から立候補し、選挙区では敗れながら同党の比例区南関東ブロックで復活して初当選した。第2次安倍政権下の14年解散・総選挙では鞍替えした大阪2区で落選したが、15年に当時衆院議員だった大阪府の吉村洋文知事の大阪市長選出馬に伴う議員辞職によって繰り上げ当選した。
浪人生活7年目の元代議士の卑劣犯行
17年に大阪2区で落選し、21年には千葉5区(浦安市、市川市の一部)に転じて出馬したが落選。“選挙に落ちればただの人”などと揶揄される政治家にあって浪人生活も7年目を迎えていた。 容疑者はSNSで、千葉5区内の東京メトロ東西線・浦安駅前で政治活動する様子などを投稿している。3年前、衆院選の街頭演説の締めくくりに選んだのも同駅前だった。 「当選した人ならばまだしも、落選した候補者なんて覚えていないよ。椎木という名前にも顔にもピンとこない。それほど政治に関心があるわけじゃないし、少なくともうちの店には挨拶回りには来ていないと思うよ」(同駅近くの商店主男性) 別の商店の女性スタッフは「選挙になると候補者は浦安駅前でビラを配ったりしますけど、この人は印象に残っていません」とにべもなかった。 2期務めた元衆院議員とはいえ、選挙区を2度も鞍替えしたせいか、顔も名前も浸透しているとは言い難いようだった。 容疑者宅は同駅から徒歩約10分の賃貸マンション。住人の男性はこう話す。 「住人同士の交流はほとんどなく、だれが住んでいるのかわからないですね。元国会議員が住んでいるとは思いませんでした。1Kの単身者用マンションで家賃は月7万円程度だから、比較的若くて独身っぽい人をよく見かけます」 同選挙区の現職の衆院議員は自民党の新人。日本維新の会の同選挙区の支部長は事件前から別の人物に変わっている。同選挙区の事情に詳しい地元企業の男性経営者は言う。