債券先物は一時下落に転じる、米雇用統計控え売買交錯-日銀オペ通知
(ブルームバーグ): 6日の債券相場は先物が一時下落に転じている。前日の米長期金利が1カ月ぶりの水準まで低下したことで買いが先行したものの、日本時間夜に発表される米雇用統計を見極める姿勢から売り戻す動きも出て、売買が交錯している。
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、米雇用統計は推計誤差が大きい統計だと指摘したうえで、「数字次第で今月の利下げ幅やその先の見通しが大きく振れ、米金利も上下どちらかに10ベーシスポイント(bp)以上動く可能性があるため、結果を見るまでは動きづらい」と述べた。
米50bp利下げの行方、雇用統計が左右へ-市場は大幅変動に身構え
日本銀行は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間5年超10年以下、10年超25年以下、25年超で、買い入れ額はそれぞれ4000億円、1500億円、750億円となる。
日銀の国債買い切りオペ一覧 (表)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、日銀は追加利上げの姿勢を崩していないとして、「雇用統計によって今後の米経済に対する見方が大きく動くと予想され、日銀の追加利上げ観測にも影響する」と述べ、きょうの債券相場は様子見ムードが強まるとみていた。
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Saburo Funabiki