大阪のすし店「恵方巻き」づくりに大忙し
大阪のすし店「恵方巻き」づくりに大忙し 撮影:岡本ゆか 編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
みんなに幸せあげるわ──。3日は節分。大阪では「恵方巻き」を作るすし店が多くみられる。店によっては、通常営業を休み、注文を受けた本数をさばいたりする店も多い。 【拡大写真付き】SNSが提起した「コンビニ恵方巻の大量廃棄」報告、食品ロスはどれだけか?
大阪市浪速区にあるジャンジャン横丁のすし店「佐兵衛寿しの」も対応に追われていた。「ここで52年やってるけど、この日は忙しいねん」と語るのは、同店の古根川善吉店長。今年の注文は同日午前現在で200本以上にのぼるという。 中に入れる具財は、かんぴょうや高野豆腐、三ツ葉や厚焼き玉子といった昔ながらのもの。「かんぴょうは長生きするとか、高野豆腐は身を守るとか、縁起物らしいから。うちは50年以上ずっとこれや」と言いながら、古根川店長は手を動かしながら話す。 「夜に(福が逃げないよう)だまって食べるという人が多いから、なんとかさばくわ」と気合十分に話し、通常営業もしながらつくっていた。 恵方巻きを買いに来た同区の30代の女性は「小さいころから恵方巻きを食べています。なんか最近、ニュースで恵方巻きが余ってるとかいうてるけど、(大阪では)すし店に注文して買いに行くのが当たり前やから聞いてて残念やわ。私は毎年同じようにこれからもええことあるように恵方向いて食べるわ」と話していた。 また、別の30代男性は「やっぱり縁起物やからね。俺は子供のころから食べてるし。子供も真似して食べてるよ。すし店が2月3日は恵方巻きオンリーになるってのは恒例やしね」と話していた。