「2000GT」をスズキ「カプチーノ」で再現! ロングノーズがスゴイ「2020GT」に「カッコイイ」の声!? NATSが作ったカスタムカーってどんなクルマ?
「2020GT」に「乗ってみたい声も」
日本自動車大学校は、2020年に開催された「東京オートサロン2020」にて、「2020GT」というカスタムカーを出展しました。 【画像】超カッコイイ! トヨタ「“軽”2000GT!?」を画像で見る(16枚) このクルマについて、現在でも様々な反響があります。
2020GTは、スズキがかつて販売していたオープンカー「カプチーノ」をベースに、トヨタがかつてヤマハとの共同開発で販売していたスポーツカー「2000GT」を再現した、カスタムカー。 トヨタの2000GTは、1965年の東京モーターショーでプロトタイプが発表され、約2年後の1967年に発売されたクルマです。 エクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキと呼ばれる英国製スポーツカーのフォルムを取り入れ、曲面を多用した流麗なファストバック(屋根からトランクにかけてなだらかに傾斜したデザイン)となっています。 パワートレインは、2.0リッター直列6気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力150馬力/6600rpm・最大トルク176Nm/5000rpm、最高速度は220km/h、0-100km/h加速は8.6秒というスペックを誇りました。 サスペンションは、4輪ダブルウィッシュボーンを採用し、4輪ディスクブレーキ、マグネシウム製ホイールなど、日本国内の量産車としては初搭載のものを複数装備。 1967年に発売されてからは、フロント部分のデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれたものの、販売終了となった1970年までの生産台数はわずか337台でした。 しかし、現在でも多くのファンが存在します。その人気を受けて2020年7月には、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)が、「GRヘリテージパーツプロジェクト」として2000GTの補給部品を復刻し、国内外向けに再販売することを発表しています。 そのような経緯を持つ2000GTを、1992年式のカプチーノをベースに、日本大学校が再現したのが2020GTでした。 特徴としては、カプチーノのホイールベースを250mm延長し、ロングノーズ化していること。 2000GTの特徴でもあるリトラクタブルライトは、マツダのオープンカーである「ロードスター」の初代モデルのヘッドライトを使用して再現し、テールライトや砲弾型フェンダーミラーには汎用品を使っていること。 オーバーフェンダー(タイヤやホイールが車体からはみ出ないようにするためのパーツ)は、ESBブランドのBattle Worksを装着し、ホイールは国内ホイールメーカーであるレイズ社製のTE37Vを使用、タイヤはトーヨー社製のTIRES PROXES R1Rを使用していること。 パワートレインには、カプチーノに搭載されていた「F6A」エンジンをそのまま流用していることが挙げられます。 日本自動車大学校の担当者いわく、フロントサイドメンバー、ブレーキパイプ、ラジエータホース、コンデンサーパイプ、配線など、当たり前にやっているように見えて作業量が多く、東京オートサロンが開催されるギリギリになってようやく完成した、とのことです。 このような特徴を持つ2020GTに対し、現在さまざまな反響が出ています。 まず見られるのが、「やべーマジあこがれなんやけど」「これは売れる」「ぅわ~、こういうの好きだわぁ~」「これは乗ってみたい」「これはかっこよすぎる!」という、称賛する声。 出展ギリギリまでかけてこだわって作ったというデザインを、魅力的に感じるユーザーは多いようです。 さらに見られるのが、「カプチーノがベースってのがイカスよな」「このカプチかっこええ」「ベースがカプチーノ…やっぱりカプチーノ復活しようよぉ~」「カプチーノがベースってすごいな大学生」という声。 2000GTを再現したことそのものよりも、ベース車であるカプチーノがこのように化けたことに注目する意見であり、販売されていた当時はまだ生まれてもいないであろう大学生がカプチーノを選んだ、という事実におどろいている様子も見られました。
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