脚光を浴びるエムバペの陰に隠れてモナコで密かに輝く「冠なき小さな王子」【現地発】
公式戦通算254ゴールでも価値を正当には評価されず…
キャリア14シーズンで12回の二桁得点をマークしているベン・ヤーデル⑩。(C)Getty Images
チャンピオンズリーグ出場圏内につけているモナコを牽引しているのは、33歳のいわば「古参兵」。ワールドカップのエントリー候補にも残っていた「冠なき小さな王子」が、今シーズンも密かに輝いている。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2024年3月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― その一挙手一投足が脚光を浴びるキリアン・エムバペの陰に隠れ、リーグ・アンの他のアタッカーたちは、なかなか存在感を発揮できずにいる。実際、シーズンの残りがおよそ3分の1となったこの時期に10ゴール以上を記録している選手がたったの4人だけしかいない。これは珍しい現象で、たとえば昨シーズンは10人が10ゴール以上を決めていた。24節までを終えた現時点で21ゴールのエムバペが、自身6度目のリーグ・アン得点王に向けてばく進中だ。
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