DeNA投手陣の救世主になる!? 高卒3年目右腕が猛アピール!
DeNAに、若き先発ローテーション候補が誕生した。高卒3年目の右腕、深沢 鳳介投手。2021年ドラフト5位で指名を受け、専大松戸(千葉)からDeNAへと入団した。 【一覧】2021年ドラフト指名された高卒投手と昨年の2軍成績 昨シーズンまでの2年間で1軍での登板機会はなかった。しかし、昨シーズンは2軍で18試合に登板し、チームトップタイの6勝(6敗)を挙げ、防御率3.28と才能の高さを見せた。 今春のキャンプをA班でスタートさせると、2月12日の中日戦(練習試合)では先発2回無失点、同18日のロッテ戦(練習試合)ではリリーフで登板し、3回完全投球を披露した。ここまで2試合で5回を投げ無失点、被安打1、奪三振2、与四死球0と、ほぼ完璧に近いかたちでアピールを続けている。 アクシデントが無ければ、この後のオープン戦でもチャンスが与えられることは間違いないだろう。そこでも結果を残すことができれば開幕1軍入りも見えてくる。 DeNAの先発投手事情としては、決して楽観できる状況ではない。長年チームを支えてきた今永 昇太投手(北筑出身)がポスティングシステムを用いてMLBカブスへと移籍。昨シーズンの救世主となったバウアーも自由契約となった。MLB球団との交渉がまとまらなければ再契約することはありえるが、現時点で計算にいれることはできない。 昨シーズン復活を遂げた東 克樹投手(愛工大名電出身)や大貫 晋一投手(桐陽出身)に、新加入の森 唯斗投手(海部出身)らの名前が挙がるも、通年を通して先発としての結果を残した経験のある投手は多くない。新たな戦力の台頭が上位進出には必要不可欠だ。 そのなかで深沢の好投は大きい。いきなり実働1年目から規定投球回到達はむずかしくとも、先発ローテーションの谷間を埋める働きができれば、高卒3年目としては上出来だ。 近年のDeNAは生え抜き高卒投手が伸び悩んでいる。生え抜きの高卒投手で規定投球回に到達したのは、現在監督を務める三浦大輔(2013年)が最後。深沢がその壁を超える第1歩を今シーズン踏み出すことができるだろうか。 開幕1軍入りを賭けることになるオープン戦で、大きなチャンスをつかみにいく。