トランプ氏、グリーンランドめぐり軍事力行使を否定せず 独首相「理解に苦しむ」
■デンマーク王室紋章に異変
トランプ氏の過激な発言に対し、静かな抵抗をしているのかと話題を集めているのが、デンマーク王室です。先月、王室の紋章を半世紀ぶりに変更しました。 変わったのは、紋章の真ん中部分。描かれている白い動物は、ホッキョクグマです。グリーンランドを象徴する動物として知られています。以前の紋章と比較すると、明らかに大きくなっています。 デンマークメディアは今回の紋章変更はグリーンランドがデンマークの一部であることを明確に主張していると報じています。 トランプ氏から「グリーンランドを諦めるべき」と名指しされたデンマークの首相は次のように述べました。 フレデリクセン首相 「アメリカは我々の最も緊密な同盟国で、防衛と安全保障のあらゆる問題で緊密に協力したい。グリーンランドは売り物ではありません」 就任直前に過激な発言を繰り返すトランプ次期大統領。狙いはどこにあるのでしょうか。 前嶋教授 「就任直前だからできるわけですね。華々しい花火を今上げておいて、実際さまざまな政策を動かすために関税を使っていく。一つひとつの国に出していく内容は変わるのかもしれません。中国に対しては何々、カナダについては何々、日本に関しては『軍事費を上げろ』『アメリカのものを買え』ということかもしれません」
■トランプ氏「全世界一律関税」
CNNは複数の関係者の話として、トランプ氏が国として緊急事態を宣言し、友好国非友好国かかわらず、全世界に一律で関税をかけることを検討していると報じました。 現状を日本へかけられている関税としては自動車に2.5%、和牛に26.4%となっています。 トランプ氏の異例ともいえる関税政策が導入される可能性はあるのか。前嶋教授によりますと、「大統領の権限で日本を含む友好国に対しても関税を課すことができる。全世界に一律で関税をかける可能性はある」ということです。 (「グッド!モーニング」2025年1月10日放送分より)
テレビ朝日