「都市で乗るならこれで十分」話題の次世代小型モビリティ「Lean3」先行試乗で実用性を実感!
価格は90万円前後を想定し、2025年中にも発売を予定
それと、Lean3を見て実感したのが、想像していた以上に車体がスリムなことです。これは例えばLean3を2台並べても一般の車両の枠内に収まることになるわけで、これは都市での駐車問題の解決に間違いなくプラスとなるでしょう。よく言われることではありますが、道路上を走行しているクルマに乗っている人は大半が1人か2人。ということは、Lean3のようなモビリティがあれば、都市内の移動には十分なのです。 航続距離は100km、最高速度が60km/hというスペックも十分で、バッテリー容量が小さいから、自宅や仕事場で待ち時間に充電しておくことだってできます。むしろ普段はほとんど使わない大容量バッテリーを搭載するB(バッテリー)EVよりも無駄が少なく、製造工程を踏まえてもエコとなるのは間違いありません。 このLean3はまず台湾と日本で2025年中にも発売される予定です。リーンモビリティによれば2030年には欧州も含め、トータル10万台の販売目標を掲げているとのこと。また、リーンモビリティは台湾企業との合弁ベンチャーであることから、生産も台湾で行われることが決定しています。特にオートバイ大国でありながら雨が多い台湾では、雨に濡れなくて済むLean3はすでに相当に支持されているようです。 日本での価格は90万円前後を予定し、日本国内の販売目標は2030年には年間1万~2万台を想定。日本では今、多くの小型モビリティが誕生し、玉石混交の状態にあるといっても過言ではありません。そうした中で、Lean3はコンセプトが明確で、荷物を載せやすいといった高い実用性も伴っています。Lean3はもっとも身近なマイクロモビリティとして、今後も目が離せそうにありません。 撮影/松川 忍
会田 肇