小川直也、幹事長時代の安倍晋三氏から出馬要請あった過去「猪木さんみたいな人だった」
「国会」や「都庁」にSTOをかける場面は来るか
小川いわく、「(安倍氏は)猪木さんみたいな人だった。プロレスも大好き」と話したが、確かに安倍氏は、小川の師匠であるアントニオ猪木が参議院議員だった時の国会答弁の際、“人間発電所”ブルーノ・サンマルチノの名前を出したこともある。 「政治家たるものはこういうものだって背中を見せてくれた。(2005年10月にあった)道場開きの時も花をいただいたし」 さらに小川は、自民党以外からの出馬要請はあったのかとの問いに対し、「(参議院議員時代の)猪木さんを通じて来たよ。でも、安倍さんを断った以上はないなって思ったし、もしやるなら(安倍幹事長に)『弟子にしてください』くらい言っていたよ」と答えた。 つまり小川は、政界に進出する場合は雑巾掛けから学ぶつもりでいたようだ。 「だって何も勉強しないで名前だけの政治家になったって続かないもん。だったら安倍先生のところで何年も修行しないと。それは思ったよ。弟子入りしたかったよ」 この辺の感覚は、柔道を始めて4年半で世界選手権を獲得するほどの厳しい練習を体感してきた経験が言わせるのだろう。 そういった経緯を経て、小川は「政治の世界は流れもあるし、風もあるし。林修先生の『今でしょ』ってあるけど、俺にしてみれば『今でしょ』って言うのが何回も来たけど、なかなかそこはね……」と言葉を濁した。 ちなみに師匠のアントニオ猪木が1989年に参議院議員選挙に初出馬した際には「国会に卍固め」と騒がれたが、この後、弟子である小川が得意技であるSTO(スペース・トルネード・オガワ)を「国会」や「都庁」にかける場面が来る可能性がないとは言い切れない。 それに関して小川は「際どいところ来るねえ。でもまあ今じゃないでしょ、でしょう」と答えたが、この後、そういったタイミングが来るか来ないかも含め、肯定も否定もしなかった。 なお、意外や意外、実は小川と政界との結びつきは普段から存在する。動画内で小川は、生まれ故郷である八王子周辺を地盤とする代議士であり、小川にとっては明治大の先輩にあたる、萩生田光一元大臣と、小川道場のある茅ヶ崎周辺を地盤とする代議士、河野太郎元大臣の名前を挙げ、両者が小川道場の「顧問」になっていると語っている。 今回の総選挙では、両者ともに厳しい選挙戦と言われていたが、特に萩生田氏は、いわゆる裏金問題の渦中にあり当選確実が出るのも深夜になったが、それでも接戦を凌いで当選を果たした。 動画内で小川は、萩生田氏が文部大臣時代に実現した「ひとクラス35人学級」、いかにこれまで八王子に貢献してきたか。さらには義理人情に厚い政治家であることに触れ、裏金問題で揺れたからこそ、「迷惑をかけたくなかったからかもしれない」と今回は小川が応援に出向く機会が巡ってこなかったと証言。それでも選挙前には萩生田氏に対し、「応援に行きますよって言った」ところ、「その時は頼むよ」と返答され、「俺もスタンバイしなきゃ」と思っていたことを明かしている。 (一部、敬称略)
“Show”大谷泰顕