SNSで大バズり中の「おしゃれタンブラー」、“スタンレー”について深堀り! ほしくなる人が続出
スタンレーの真空スリムクエンチャーは、付属品や豊富なカラーバリエーション、ストロー付きのふたなどが特徴で、現在SNSで大バズりしている。1月時点で、ハッシュタグ #StanleyTumbler は11億以上、#StanleyQuencher と特定したタグは約2億4000も閲覧されているほど。 【写真】スタバ「新作タンブラー」が可愛すぎ♡ アメリカの「2024年バレンタインコレクション」が話題に! 大人版ストロー付きカップとも言えるこの製品が、なぜ今これほど人気なのだろう? 『グッド・ハウスキーピング』誌の調査機関「グッド・ハウスキーピング・インスティチュート」(GHI)が調べた。
スタンレーのこれまで
スタンレーは、アウトドア用の保温水筒や携帯用マグなどを展開するブランド。もっと頑丈な見た目のオリジナルの水筒は1913年から製造されており、丈夫で長持ちすることで有名だったが、インスタグラムのフィードに出てくるほど“マストハブ”なアイテムとは思われていなかった。 今やSNSで有名になったスタンレーの真空スリムクエンチャーだが、2016年に発売された当時はブランドの主力商品ではなかった。それが変化したのは、ショッピングブログ『The Buy Guide』がフォロワーにおすすめしたり販売し始めてからのこと。同ブログがスタンレーの世界初のインフルエンサーになったというわけだ。 同ブログの共同創設者アシュリー・ルシュアーはウェブサイト『Retail Dive』に次のように語っている。 「スタンレーはキャンプ用品などを作っていましたが、このカップは日常的に使用できるアイテムだと私たちは書いたのです。毎日いつでも使えるアイテムでした。だから屋外だけでなく、部屋やキッチンに置いてもいい見た目にする必要がありました」 そこで、マーケティングの方法を変えるようブランドを説得したという。
なぜ今スタンレーのタンブラーがこれほど人気に?
スタンレーと『The Buy Guide』が手を組み、このタンブラーを新たな消費者層向けにマーケティングしたところ、長持ちするというサステナブルな同ブランドのモットーとスタイリッシュなデザインがたちまちSNSユーザーの間で人気を獲得。オンライン上で探すのが難しいことも、このタンブラーの魅力を後押しした。 自称“スタンレー・コレクター”である、TikTokユーザーのアリー・ザモラーノの場合はそうだった。「ある日、TikTokを見ていてひとつ見つけました。当時は探すのがすごく難しくて、いたるところで完売状態。たくさんの店に電話をかけまくって、ようやく約50キロ離れたところにある店で見つけました」 ピンクから洗練されたブラックまで豊富なカラーと、1.2リットルまで(日本では1.18リットル)の各容量を展開。「心の支え」となってくれるタンブラーで、「喉の渇きを癒やす、客観的に見て素晴らしいモニュメント」とすら言われ、今やTikTokからインスタグラム、さらにその先へと広がって、メジャーな商品になっている。 ザモラーノにとっては、水の冷たさを長時間キープしながら、見た目がキュートなところも重要な魅力だという。 『Forbes』によると、2023年にSNSで注目されて大人気になったことで、年間売上高が7500万ドル(約111億円)から7億5000万ドル(約1200億円)に跳ね上がったという。 直近では、アメリカでバレンタイン限定のタンブラーを求めて、ディスカウントチェーンのターゲットにスタンレーファンが殺到。TikTokユーザーは、スタンレーのコレクションで埋め尽くされた自宅の壁や棚を見せびらかしている。1個45ドル(約7000円)することを考えると、決して安くはないコレクションだ。