元官僚・大串博志衆院議員がみる質問が鋭い議員3選!(あえて他党から選抜)
大串氏は、現場の声は「問題意識」で、この問題意識を「政策」という違う世界のものに引き寄せ、編集することが大切と語ります。 大串氏「どう政策を変えれば生活がどのように変わり、現場の皆さんの生の声に応えられるのか。ここをつなぐのが政治家の政策力」 法制度や仕組みをよく知っておかなければならない一方で、国民の皆さんの声がどのように分布しているのかも知らなければならないと説明します。 大串氏「この間をつなぐのが政治家の仕事で、AIではそう簡単にできないと思っているんです」 MC伊藤「意見と政策、この間はすごいあるし、つなぐやり方にもいろいろありますものね!」
大串流「よい質疑」とは?「国会議事堂の守衛さんが……」
今回の質問、ほかの質問と同様に、事前通告なくその場で挙げていただきましたが、難しかったでしょうか? 「国会の質問はおもしろかった」と振り返る大串氏。「質問をしていらっしゃる方を見て、参考になるところ、感じるところがあります」と微笑みます。 そんな大串氏にとって、よい質疑とはどんなものでしょうか。 大串氏「国会議事堂の守衛さんが、国会質疑を聞いていて『ああなるほど、そうだな』と思ってもらえる質疑をするのが、一番いい質疑ではないかと思っています。これ、長妻昭さんもおっしゃってます」 国会質疑を聞き慣れている守衛さんにも、気づきを与えられる質疑とは。 大串氏は、テレビを通じて観ている人々が「ああ、なるほど。政府の政策のここに穴があるんだ」というのが見えること、「揚げ足取りでなく、二の矢、三の矢を放ち、国民に『そこを聞いてほしかった』と思わせる質問をしたい」と語ります。 じゅうぶんに検討されているはずの与党案ですが、野党の視点でチェックすると、気付かなかった不足が現れることもあります。内容だけではありません。一見揚げ足取りに見えるような質問にも、重大な手続きミスが発覚することも。 大串氏は、コロナ禍での持続化給付金で、事務局の多重下請けによる「中抜き」が指摘されるなど、委託体制やプロセスの不備を明らかにした質疑を例に挙げます。 大串氏「私たち、反対ばかりってよく言われますけれど、民主党政権当時、野党である自民党さんの質問も、反対のオンパレードだったんですよ!しかも質問通告も、『○○について』と書くだけで60分尺を求めてきたり」 紳士的な質疑応答であれば、官僚の皆さんも受け入れられるでしょうか。 大串氏「単なる罵詈雑言でなく、官僚が痛いところを突かれたなと思うような答弁であって初めて、見直さなければなと思ってもらえる」 MC伊藤「それが説得感であり納得感で、国民にもわかるんですね」