「どこの馬の骨だ」偏見に打ち勝った女子バロンドールのボンマティは少女を代表する“大きな母”
欧州各メディアが、女子バロンドールを授賞したスペイン代表MFアイタナ・ボンマティ(26=バルセロナ)を特集した。 30日までに各メディアは「ツナミのような選手」「差別などの偏見の中で鍛えられた世界最高選手」「2度目のバロンドール」など、人生ストーリーを紹介した。 ボンマティが所属クラブで試合に出場する際、客席から「どこの馬の骨だ!」などと、差別的な罵声が多い。両親がカタルーニャと周辺地域の独立を推進する運動に参加するなど、政治的信念が強いとされることも理由の1つとされる。 ボンマティ自身も自己主張が強く、23年8月にスペイン女子がFIFAワールドカップ(W杯)で優勝。表彰式で、同国サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が、同意なしにFWジェニファー・エルモソの唇にキスしたことで問題になった際「権力乱用と無礼は許されない。ジェニファーのような被害を受けているすべての女性を支持する」など、声が大にして主張した。 英BBCは「現地の人々は、ボンマティは地域14クラブでプレーする少女180人を代表する“大きな母”だと思っている。『野望の後には苦痛が訪れる』という彼女の言葉は、今までつながってきている彼女の驚異的な回復能力のあらわれ」と絶賛した。