レトロなかわいさでSNSでも人気再燃!『富士ホーロー』のホーロー製品が一生愛されるワケ
SNSでユーザーの声を聞きながら、使いやすさとトレンド感にこだわっていきたい
――新しいシリーズを教えてください。 玉生さん:今年、以前から出ていたニュアンスカラーの「コットンシリーズ」がリニューアルしました。トレンドのグレージュやパープルが加わり、本体の内側にメモリを付けたり、蓋を少し丸くして変化をつけたのですがおかげさまで大変人気です。 ――近年はSNSもとても話題になっていますね。 玉生さん:ショールームの写真を載せたところ、とても反響がありました。私たちは毎日見ているので気が付かなかったのですが、弊社の商品が一堂に会している場所が市場にはないんですね。専門店でもばらばらに置かれていて、ミッフィーだけ扱っているとか、百貨店だとシンプルなものだけとか。なので「これ持っている」「実家にある」というお声がたくさん届きました。 ――家の調理器具、実は富士ホーロー製品だった! と気づいたんですね。 玉生さん:そうなんです。「商品の裏を見てみたら富士ホーローと書いてあった」ということはよく言われますね。SNSを通じて弊社のものという認知が高まったことは、とても嬉しいです。
――SNSにはオリジナルマスコット(お鍋ちゃんとココットぐま)も登場して可愛いと話題ですね。 玉生さん:Xの2代目担当者が、富士ホーローの中で1番好きなアイテムをキャラクター化したもので、今のところ非公式キャラクターです。グッズ展開して欲しいというお声もいただきますが、しばらくは様子見ですね(笑)。 ――新しいアイテムのヒントはどこから? 玉生さん:トレンドへのリサーチは欠かさず、新しい動きには敏感になるようにしています。お鍋の場合だと今どういった形や柄の需要が高いのか、用途などのニーズをいつも探しています。そういった意味でもSNSは有効で、意外な使い方はユーザーの方たちが教えてくださることが多いです。反対に先ほどの「みそポット」は、「直火が使えるのでインスタントラーメンも作れます」と発信したところ、反応が良く、そこからみそポットにホーロー蓋を組み合わせた「キューブクック」というお鍋も発売しました。 ――今後のSNSの展開は? 玉生さん:SNSの発信はさらに強化していきたいと思っています。みなさんと直接コンタクトがとれる場所なので、大切にしています。新しいデザインの提案や、使いやすい、キレイ、かわいいと思っていただけるようなディテールへのこだわりも続けていきたいと思っています。 ――最後に、玉生さんがお気に入りのアイテムを教えてください。 玉生さん:私が愛用しているのは、シンプルな14cmのミルクパン。ちょっと茹でるときや、しっかり煮込む料理以外なら何にでも使え、目安の目盛りも付いていて重宝しています。とても軽く、お茶碗を洗う感覚でパパッと洗えるのでおすすめですよ。