世界の目が宇都宮に注がれる大決戦 日本が誇るアジア最高位のワンデーレースがここに【Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース:プレビュー】
スーダル・クイックステップは、イラン・ファンウィルデルやマウリ・ファンセヴェナントの登坂力で勝負に出る。ビッグレース経験も豊富で、新たなタイトル獲得に執念を見せることだろう。
われらが日本のエース、新城幸也は今年もバーレーン・ヴィクトリアスのリーダーとして大会に乗り込む。10月17日付のチーム発表で、同チームの一員として走る最後のレースになることが明かされた。2015年には3位に入賞した相性の良いレースで、今回も力を見せることだろう。新城以外の来日メンバーも充実していて、エースのひとりであるマテイ・モホリッチやステージレースを中心に結果を残しているエドアルド・ザンバニーニも優勝争いに加わってきそうだ。 ジャパンカップ常連のリドル・トレックは、2019年ロード世界王者のマッズ・ピーダスンが参戦。スプリントや逃げ、クラシックレースでの勝負強さが目立つが、古賀志の上りはどう攻略するだろうか。最後まで前線で展開するようだと、絶対的な武器のスプリントで勝負する。今年の世界選手権4位のトムス・スクインシュや初出場のアンドレア・バジオーリにもチャンスは十分。
これらチーム・選手を迎え撃つ日本勢は、8チームが出場。ホームチーム・宇都宮ブリッツェンは恒例のスペシャルジャージでホスト役を務める。ベースのイタリアで結果を残しているJCL TEAM UKYOは、昨年の日本王者・山本大喜や直近のツール・ド・ランカウイで個人総合2位となったトーマス・ペゼンティが軸。今年ついにロード日本王者に就いた小林海(マトリックスパワータグ)は、持ち前の登坂力とスピードでその力が世界レベルにあることを証明したい。アンダー23カテゴリーの寺田吉騎(シマノレーシング)、個人タイムトライアルの金子宗平(日本ナショナルチーム)の両日本王者の活躍にも期待がかかる。
ロードレース前日の10月19日には、宇都宮市中心部の目抜き通りで「宇都宮ジャパンカップクリテリウム」も行われる。1周2.25kmのコースは2つのヘアピンコーナーをのぞけばほぼ一直線。ロードレースに出場する選手の大多数が顔見せかつ脚慣らしとして走るので、毎回ハイスピードバトルになる。
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