ケミ・バデノック氏が保守党の新党首に
ケミ・バデノック(Kemi Badenoch)氏が2日に保守党の党首に選出された。前党首リシ・スナク(Rishi Sunak)が党首を辞任すると表明したことを受け、4カ月にわたる議論が行われた末の選出だった。 スナク氏が辞任を決めたのは、最近の総選挙で労働党が圧勝したためだ。バデノック氏はロバート・ジェンリック(Robert Jenrick)氏を破って党首の座を獲得した。 保守党は過去に暗号資産(仮想通貨)に対して友好的な姿勢を示していた。暗号資産が金融活動として規制されることを確実にする措置を提案し、イギリスを暗号資産ハブにすることを望んでいると表明していた。しかし、党首選の争いではデジタル資産セクターについて取り上げられなかった。 ロビー団体クリプトUK(Crypto UK)のエグゼクティブ・ディレクターであるスー・カーペンター(Su Carpenter)氏は、「どちらも(バデノック氏もジェンリック氏も)、暗号資産やテクノロジー、金融、支払いのイノベーションについて特に声高に(肯定的にも否定的にも)主張していない」と指摘した。 バデノック氏は暗号資産について公に意見を述べていない。結果発表までの期間中、同氏はイギリスへの入国者に関する新しい統合戦略を提唱し、物議を醸していた。同氏はエセックス州北西部選出の保守党議員であり、影の住宅・コミュニティ・地方自治相として労働党政府に質問・挑戦する役割を担っていた。 保守党が政権を担っていた時期には、バデノック氏はいくつかの閣僚職を歴任し、その中にはビジネス・貿易相も含まれていた。同氏は過去に金融サービスを経済の重要な部分と説明し、規制が負担とならないよう求めていた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:Kemi Badenoch is the new Leader of the Conservative Party
CoinDesk Japan 編集部