アスリート俳優の森渉、“家事が苦手な人気声優”金田朋子との夫婦円満の秘訣を語る「家族3人が笑顔なら家がグチャグチャでもいい」
◆娘の夢を叶えるという共通の目標も…夫婦が毎日笑顔で楽しそうに生きることが大切
──パパとママが夢に向かって頑張っている姿は、娘さんにもいい影響がありそうですね。 【森渉】 実は娘にもスポーツに関する夢があって、それを叶えるための手伝いも僕ら夫婦の共通の目標になっています。娘は運動だけでなく、お絵描きも工作も勉強も大好きで、何もかも楽しそうにやっています。それは僕ら夫婦が毎日笑顔で楽しそうに生きているからなのかなと思います。現代のお子さんは、スマホが大好きですよね。それはやはり親御さんがいつもスマホをいじっているからで、お子さんは親御さんが好きなものを好きになるものなんです。 ──森さんは「知育レクリエーションインストラクター」や「チャイルドコーチングアドバイザー」などの資格をお持ちです。子育てとスポーツに関する知見を活かしたオンラインサロン「森渉のわくわく親子運動部」の主宰や、室内アスレチック施設「フォレスチックパーク」の運営をされています。夢に向かって挑戦する間に、心が折れたりやる気をなくすお子さんもいます。そんな時、森さんはどのようにサポートされていますか? 【森渉】 娘ができてから育児について学んできましたが、子どもは挑戦と甘えを繰り返しながら自立していくと言われています。子どもがやる気をなくしているのに親が無理強いすると、却って甘えのスパイラルから抜け出せなくなるんです。人間は心が満たされているからこそ挑戦できるわけで、不安だと先に進めなくなるんですね。その不安要素は何なのか、子ども自身で乗り越えられることだったら親は見守ればいいし、親のサポートが必要なこともあるかもしれません。とにかく子どもの不安にしっかり向き合い、心のパワーをチャージしてあげて、「また挑戦したい」と言い出すまで待つことが大事だと思います。 ──ご自身の知見をダイレクトに伝えるオンラインサロン「森渉のわくわく親子運動部」を通して、どんなことを伝えたいですか? 【森渉】 赤ちゃんは本能的に運動が好きですが、何かをきっかけに運動嫌いになってしまう子どももいます。だからこそ早いうちから「体を動かすことは楽しい」という経験をたくさんさせてあげたいんです。よく「運動神経」と言いますが、脳の神経系は繋がっているので、運動すればするほど脳が活性化され、学習能力はもちろん、考える力やチャレンジ精神といった心の部分も豊かになります。そうした生きる土台をしっかり持った子どもが増えれば、日本はもっといい国になる──という大きなことまで考えてはいるのですが、まずはその最小単位である家族が大切。親子が毎日をイキイキ楽しく過ごせるコツを伝えていきたいです。 (文/児玉澄子)