ルノーはベストセラーモデルに新風を吹き込む 新型「クリオ」の全情報とドライビングインプレッション!
ルノーは新型クリオに新風を吹き込む。
ルノーは1990年に「クリオ」(日本名はルーテシア)シリーズを発表して以来、1,600万台以上の「クリオ」を販売してきた。約4年後、この小さなクルマにフェイスリフトを施し、2023年9月より販売を開始した
価格:マイナーチェンジ前をわずかに上回る程度
価格面では、新型「クリオ」のベース価格は18,350ユーロ(約293万6千円)で、18,250ユーロ(約292万円)からスタートしたフェイスリフト前より100ユーロ(約1万6千円)高いだけだ。143馬力のフルハイブリッドである最上級グレードの「エスプリ アルピーヌ」は、新型「エスパス」、コンパクトSUVの「オーストラル」に続き、スポーティかつエレガントな装備を持つルノー第3のモデルとなる。価格は21,950ユーロ(約352万円)からで、従来の最上級グレードである「R.S.ライン」および「E-Tech」バージョンよりも最大1,750ユーロ(約28万円)安くなっている。
デザイン:ルノー クリオの新しい外観
ルノーがクリオに何を施したかは、二度見するまでもないだろう。フェイスリフトとしては異例なことに、デザイナーはフロントに力を入れ、この小型車にほぼ完全に新しい外観を与えた。ラジエーターグリルは、より広いスペースを確保するために大幅に拡大され、「オーストラル」や新型「エスパス」のような形状になった。
新しいデイタイムランニングライト
下部のエアインテークはわずかに大きくなり、コントラストカラーのトリムエレメントがフロントエンドを全体的にワイドに見せている。さらに、ルノーはヘッドライトのデザインも一新した。C字型のデイタイムランニングライトのシグネチャーの代わりに、矢印型の水平のライトエレメントが採用され、「クリオ」にさらに力強さを与えている。
しかし、サイドとリアの変更は再びフェイスリフトである。ここでは、ルノーはクリオに対してより慎重なアプローチをとっており、「エディション アルピーヌ」のテールライトのシグネットとリアホイール後方のサイドエアアウトレットのみが新しい。全長4.05メートル、全幅1.80メートル(ウイングミラーを含む)、全高1.44メートル。トランクは最大391リットルで、フルハイブリッドは301リットルのままだ。 しかし、プレス車両のテールゲートには小さな “E-Tech”のロゴがあり、すでにモータリゼーションの一端を垣間見ることができる。もうひとつの素晴らしいディテールは、「エディション アルピーヌ」に設定されるセンターロックルックの新しいホイールである。「エディション アルピーヌ」は、「オーストラル」以来、ルノーの新しいスポーツトリムとして採用されており、将来的には従来の「RS-Line」に取って代わることになる。