基本計画全てを見直し 福知山市の新文化ホール、市民10人で再検討を開始
初回から活発議論
京都府福知山市新文化ホール基本計画再検討委員会が立ち上がり、公募委員を含む市民10人による議論が始まった。駅前町の市民交流プラザで26日に第1回の会合があり、大橋一夫市長が各委員に委嘱状を交付。「文化振興の新たな拠点とするため、市も全力で取り組みます。さらなるお力添えを」と伝えた。 再検討委では、市が昨年7月に策定し、中ノの市厚生会館を取り壊して新たな文化ホールを建てることなどを決めていた基本計画の内容全てを見直す。同計画を巡っては、見直しの賛否を問う住民投票を求める請願や署名運動があった一方で、事業推進を求める請願も出されていた。 委員は両請願の代表、自治会長運営委員連絡協議会代表、市文化協会代表らのほか、公募委員4人が参加しており、委員長には市社会福祉協議会の夜久豊基会長が就いた。 初めに、市がこれまでの経過を伝え、今後は、無作為抽出で募った市民でつくる市民懇談会で多くの意見を集め、再検討委で具体的な方針などを協議することを説明。7、8両月に無作為抽出した市民3千人へのアンケート結果から、施設規模と駐車場、設置場所、市財政への影響、設置に向けた具体的な手法を当面の検討内容にする案を述べた。 委員からは「今後の進め方も含めて委員で決めていくべき。市は説明を控え、委員が意見を出しやすい環境づくりを」「既存の基本計画も、多くの市民の意見を採り入れつつ策定されている。計画ができるまでの背景も含め、一定の説明はあった方が良い」「計画のどの部分を再検討するか、その都度絞って議論を進めることが必要」など、活発な意見が出た。 再検討委は来年2月までにあと4回開き、市は検討委での議論の結果をもとに改定した計画を策定する。議事録や今後の予定、資料などは市のホームページで随時公開する。