「貯蓄1000万円」と「貯蓄2000万円」平均で達成しているのは「何歳代」か【二人以上の世帯・おひとりさま】別にみる
2025年がはじまり、今年の貯蓄計画を考える方もいるのではないでしょうか。 貯蓄計画を立てる際、目標としやすいのが「貯蓄1000万円」と「貯蓄2000万円」です。 ◆【図表でみる】20~70歳代「貯蓄」平均・中央値はいくら?負債額もグラフでみる 人生100年時代と言われる現代においては、「まずは貯蓄1000万円貯めたい」「老後2000万円問題で話題になった2000万円ないと老後が不安だから貯めたい」という方もいるでしょう。 とはいえ、まとまった貯蓄を貯めるには基本的に年数がかかるもの。 では、平均貯蓄額で「貯蓄1000万円」と「貯蓄2000万円」に達成しているのは何歳代なのでしょうか。 今回は二人以上の世帯とひとり世帯に分けて、平均的な貯蓄額をみていきます。 あわせて二人以上世帯の年代別の平均的な負債額も見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【平均貯蓄額】二人以上世帯で「貯蓄1000万円」と「貯蓄2000万円」に達成しているのは何歳代か
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を参考に、まずは二人以上の世帯の貯蓄額を年代別にみていきます。 ●二人以上世帯(20歳代~70歳代)貯蓄額の平均値と中央値 ・20歳代:平均値249万円・中央値30万円 ・30歳代:平均値601万円・中央値150万円 ・40歳代:平均値889万円・中央値220万円 ・50歳代:平均値1147万円・中央値300万円 ・60歳代:平均値2026万円・中央値700万円 ・70歳代:平均値1757万円・中央値700万円 二人以上の世帯の場合、年代別に平均貯蓄額をみると30歳代は600万円超、40歳代は900万円近くとなり、1000万円を超えているのは50歳代でした。 30歳代、40歳代は住宅資金や子どもの養育費、教育費などがかかる年代です。50歳代に入り、子どもが巣立ち教育費がかからなくなったり、世帯収入が上がったりすると貯蓄が進みやすくなるでしょう。 60歳代は貯蓄2000万円を超えており、50歳代との差は800万円以上ひらいています。これは退職金などによる差が大きいと思われます。 退職金が出るか出ないか、またその額はいくらかなど個人差が大きいもの。退職金について調べると同時に、やはり日頃からコツコツと貯蓄を重ねることが重要でしょう。 一方で、中央値を見ると40歳代で220万円、50歳代で300万円、60歳代でも700万円でした。同調査によれば、実際には貯蓄ゼロ~3000万円以上まで世帯差が大きいことがわかります。