カープ佐藤啓介、100万円増の700万円で更改 「国立大の星」へまた一歩前進
広島東洋カープの佐藤啓介内野手が、「国立大の星」へ、また一歩前進した。9日、秋季キャンプ地の宮崎県日南市の宿舎で契約更改交渉に臨み、100万円増の年俸700万円でサイン。入団時は育成選手契約で年俸300万円。プロ入り1年で、年俸は約2・3倍に跳ね上がった。 【一覧】2025年広島東洋カープ選手の契約更改・年俸 育成ドラフト2位で静岡大から加入したルーキー。2軍ではすぐにレギュラーの座をつかみ、4月末時点でリーグトップの打率4割1分6厘を記録するなど、持ち味の打撃で猛アピール。6月7日には支配下選手契約を結び、同時に1軍昇格を果たした。「育成で始まり、1軍の試合にも出させてもらった。戦力として見てもらえるのはうれしい」と頰を緩ませた。 1年目は2軍で打率2割8分8厘、4本塁打。1軍では7試合で2安打だった。秋季キャンプでは、休日返上でバットを振る姿もある。「育成と支配下では、周囲からの見られ方が全然違う。(交渉の場で)球団として世代交代を進めないといけないと言われたので、そのピースになる」と気合をみなぎらせた。 静岡大出身者として初の支配下選手登録。広島は今年の育成ドラフト3位で、同大の安竹俊喜捕手を指名した。同じ夢を追う後輩の入団も刺激にする。佐藤は大学時代を振り返り「私立大に負けたくないと思って、みんなで頭を使って練習していた」。大きな可能性を秘めた国立大の星は、さらなる高みを目指す。(金額は推定)
中国新聞社