巨人・大勢、侍ジャパンでも胴上げ投手!シーズンとダブルへ「それができれば最高」…事前合宿初ブルペンで衝撃16球
「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(9~24日)に出場する侍ジャパンの事前合宿が3日、宮崎市清武総合運動公園で行われ、巨人・大勢投手(25)がダブル胴上げ投手への意欲を示した。井端監督から抑えを託されており「それが最高だと思います」と宣言した。同一年にシーズン&主要国際大会の胴上げ投手となれば日本初の快挙。合宿では初めて本格的な投球練習を行い、同僚の度肝を抜いた。 世界の頂へ向けて、大勢が調整ペースを一段階上げた。右腕から解き放たれた白球が心地良い音を奏でてミットに収まる。約2週間前のCS最終ステージを終えてから、初めてブルペンで本格的な投球練習を行い、直球にフォークを交え16球。練習後、胴上げ投手への率直な思いを口にした。 「それが最高だと思いますし、積み上げないとそこにはいけないと思うので、目の前の一戦一戦に集中して試合に取り組みたいなと思います」 井端監督からは侍集合時に「9回は頼むよ」と抑えを託された。「大変なことを任されたなと。誰でも任されるところではない。それを直接言われたのは誇りに思って、期待に応えたい一心です」。巨人でのリーグV達成時にはグラブを投げるパフォーマンスもあったが、「投げないです」と控えめに笑った。 今季は故障離脱もあったが29セーブを記録し、CSでは今季初の3連投もあった。まずは疲労回復を優先に調整を進めてきた上での再始動。「あまり良くなかった。でもCSが終わってブルペンに入れるところまで持ってこられた。短い期間ですけど、その中での100%は出せるように」。好調時の回転数2500台に約200回転足りていないというが、指揮官は「何も心配していない。(9回は)全幅の信頼を置いて送り出せる」と期待。剛球を目にした仲間たちも目を丸くした。 高橋宏「すごい球を投げていますし、世界一の投手じゃないかなと思う」 清水「見ないようにしていました。エグすぎるので、見ていたら『自分も』となっちゃう。(球は)すげえなと。うなっています」 4日にはライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板予定で「ブルペンとはまた違った力の入れようだと思う。打たれてもいいんで、強い球を投げられるといい」と見据えた。昨年3月に出場したWBCでは大谷が胴上げ投手となったが、今度は自分の番。日本に新たな歴史の一ページを刻む。(田中 哲)
報知新聞社