スマホでも? 遺言の“デジタル化”検討へ 利用は1割未満のみ…「過剰な制約」成年後見制度も議論【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
身近とは言いづらく、ハードルが高いイメージもある遺言書。作成の負担が大きいという指摘があり、法務省はこれをデジタルで作成できるよう、法制審議会に検討を求めました。判断能力が十分ではない人を支える「成年後見制度」の見直しも話し合われます。そこで今回の#みんなのギモンでは、「“遺言のデジタル化”で使いやすく?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●デジタル化 どこが便利に? ●“成年後見制度”も使いやすく?
■「身近じゃない」…遺言書の経験は?
鈴江奈々アナウンサー 「皆さん、遺言書を書いたことありますか?」 辻岡義堂アナウンサー 「まださすがに…」 鈴江アナウンサー 「なかなかそこまでの発想に至らないかもしれませんが、皆さんにも関係がある話です。街でもうかがいました」 主婦(50代) 「(遺言書を書いたことは)ないです。実際の遺言書を見たことがないので、どのように書くかも分からないし、まだ年代的にも身近じゃないかなっていう感じ」 無職(70代) 「書いたことないですね」 夫婦(80代) 「(遺言書を書く予定は)ありますよ」「遺言書といってもあまり財産がないから、継ぐ人もいないから、寄付ですよ」 辻岡アナウンサー 「皆さんと一緒で、私もドラマや映画の世界の話のような気がして、あまり知識がないし、どうやって書くんだろう?という感覚ですね」 鈴江アナウンサー 「そうですよね。見たこともない、という方が多いと思いますが、法務省が15日、制度の見直しを検討するよう法制審議会に求めたことがあります。その1つが『遺言書のデジタル化』です」
■遺言書が必要になるケースは?
鈴江アナウンサー 「多くの人が大事と思っていても、実際に書くとなると困ってしまう遺言書。私たちが亡くなった後の財産は遺言書がなくても、法律に基づいて法定相続されます」 「ただ、もし『特定の誰かに自宅を相続させたい』『遺産分割で争いになるのを避けたい』などと思う場合には遺言書が必要になります」