楽天・辰己涼介はチームでは意外な“愛されキャラ” プレミア12の不可思議な行動や発言で批判殺到
若手主体のメンバーで編成された侍ジャパンはプレミア12で決勝・台湾に敗れて準優勝に。悔しい結果に終わったが、収穫も多かった。投手ではリリーバーの藤平尚真(楽天)、清水達也(中日)、北山亘基(日本ハム)らが奪三振能力の高さを見せ、野手では小園海斗(広島)、森下翔太(阪神)の活躍が光った。 【写真】ちょんまげ、かみしも姿で最多安打の表彰に臨んだ楽天・辰己涼介 その中で、思わぬ形で注目を集めたのが辰己涼介(楽天)だった。今大会では「3番・中堅」で起用されて8試合出場し、打率.310、出塁率.447をマーク。チャンスメークするだけでなく5打点とポイントゲッターとしても活躍した。とはいえ、話題になったのはむしろ、不可思議な発言や行動だった。 13日の豪州戦では、試合前の国歌斉唱中にカメラ目線を続けたことに「ふざけているのか。代表にふさわしくない」「見ていて恥ずかしい」などSNS上で批判の声が殺到。17日のキューバ戦ではイバン・モイネロ(ソフトバンク)から右上腕付近に死球を受け途中交代して病院に直行したが、翌日には「診断は骨が折れてるって出たすけど、痛みは特にないです」と謎の骨折発言。その日の練習には参加していた。 極めつけは24日の決勝・台湾戦の試合前にあった円陣だろう。声出しを担当した辰己は、「どうも未来から来ました。未来といったら、今日の夜の12時ぐらいから来たんですけど。もう、答え言っていいですか? 優勝しています」と宣言。「先制されようが、逆転されようが気にしなくて大丈夫です。焦ることなく、自分が出せる力をみなさんが出し切って下さい。優勝おめでとう」と呼びかけ、選手たちをなごませたが、試合は0-4で完敗した。 ■「変わっているふうに見られたいタイプ」 楽天でかつてプレーした球団OBは、辰己についてこう語る。 「変わり者というか、変わっているふうに見られたいタイプですね。チーム内で浮いているとかはないですよ。『ああ、また注目を集めたくて言っている』という雰囲気ですね。発言を切り取ると不快に思う人が多いかもしれませんが、ああ見えて優しいんですよ。気を遣えるし、先輩たちにもかわいがられています。構ってほしいお調子者タイプですね。ただ、あまりにも脱線して損をしてしまうことがある。侍ジャパンは注目度が高いですし、そこは気をつけたほうがよかったと思います」