ホンダE-クラッチを採用した新型「CBR650R」が革新的な理由、クラッチ操作不要の世界初MT機構をオーナーで考察
新型では、ほかにも豊富な情報を見やすく表示する「5インチフルカラーTFTメーター」も新採用。背景色をホワイトとブラックから選択できるほか、表示レイアウトも3パターン用意する。回転計がバータイプになる仕様、サークル状にできる仕様、回転計がなく、速度や燃料計など必要最低限の表示にできるシンプル仕様から選択可能だ。 加えて、スマートフォンと車両をブルートゥースで連携できる「ホンダ ロードシンク(Honda RoadSync)」も搭載する。左ハンドルに装備したセレクトスイッチか、ヘルメットなどに装着した社外のヘッドセットを使ったライダーの音声などで、スマートフォンのマップやミュージックアプリなどの操作を可能とする機能も追加されている。
そして、注目のホンダE-クラッチ。発進、変速、停止など、駆動力が変化するシーンで、クラッチレバー操作を必要としない新機能の採用だ。この機能は、いわゆるAT(オートマチック・トランスミッション)とは違うため、機能の作動中に変速する際もシフトペダルの操作は必要。だが、ほとんどの走行シーンで、クラッチレバーを操作する必要はない。また、先述のように、電子制御によるクラッチコントロール中でも、ライダーがクラッチレバーの操作を行えば、通常のMT車のように、手動によるクラッチコントロールも可能。さらにシステムの作動をオフにすることで、通常のMT車として乗ることもでき、幅広いライダーの好みやニーズなどに対応する。
新型では、この新機構を搭載した「CBR650R E-クラッチ」というタイプを追加し、2024年6月13日に発売する予定だ。カラーバリエーションは、「マットバリスティックブラックメタリック」と「グランプリレッド」の2色設定で、価格(税込み)は115万5000円~118万8000円。また、E-クラッチ未搭載のスタンダード仕様も用意。こちらは「マットバリスティックブラックメタリック」のみの1色展開で、価格(税込み)は110万円となっている。