キッズゾーンにいたわりゾーンに鹿ゾーンまで! 日本中の道路にある「ゾーン」が意外と知らないものだらけだった
いたわりゾーン
高齢者が多く生活する区域をゾーン指定し、高齢者事故を防止するため信号機や速度規制、一方通行等の交通規制に加え道路改良の働きかけ等総合的に高齢者のための道路交通環境整備を図ると同時にドライバーの注意喚起を図るため、平成11年から静岡県内などに設置されたエリア。
ハンディキャップゾーン
障害者施設などの半径500mの地域に整備されたエリア。 歩道を整備したり段差をなくしたり、視覚障害者誘導用ブロックの整備をするなど、障害の有無に関わらず誰もが安全に道路を通行できるよう環境を整えている区域のこと。 名古屋市では2003年から「ユニバーサルゾーン」と改称して、整備を進めている。
キッズゾーン
2019年5月に滋賀県大津市で起きた保育所外での移動中の園児が亡くなった事故をきっかけに、2019年から新設されたゾーン。 保育所などの半径約500mが対象で、一方通行、大型車両通行規制、路側帯の設置などをはかるとともに、ドライバーへの注意喚起を促している。 散歩などの園外活動を行う子どもたちを守る目的なので、スクールゾーンと違い、朝夕の時間限定ではなく、日中も規制の対象になる。
鹿ゾーン
2014年に奈良県の奈良公園で、国の天然記念物にも指定されている鹿の保護と、クルマの安全走行、渋滞の緩和のために設定された他所にはないゾーン。 そのほか、各地でいろいろな「〇○ゾーン」の運用がはじまっているが、ゾーンの有無にかかわらず、他人に寛容で思いやりのある運転を心がけるようにしよう。
藤田竜太