【時系列でわかる③】イスラエル国防相「ガザ地区を内側から見るだろう」近く地上侵攻に踏み切る構え(16日から20日まで)
■10月17日 独・イスラエル首脳会談
ドイツのショルツ首相が17日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談しました。「ハマス」による大規模攻撃以降、初めての欧米諸国の首脳によるイスラエル訪問です。ショルツ首相は、ガザ地区への人道支援を迅速に実施するための協議を行ったとしています。
■10月17日 アッバス議長がバイデン大統領との会談キャンセル
アメリカのバイデン大統領は、まもなくイスラエルに向けてワシントンを出発します。18日にネタニヤフ首相と会談する予定で、イスラエルへの連帯を改めて打ち出します。また、軍事支援や人質の解放、ガザ地区への人道支援についても話し合う見通しです。 ただ、その後、ヨルダンで会談予定だったパレスチナ自治政府のアッバス議長が、バイデン大統領との会談をキャンセルしたとAP通信が報じました。ガザ地区の病院への空爆を受け、パレスチナ自治区に戻り、対応にあたるためとみられます。バイデン大統領にとっては出発前から状況が厳しさを増しています。
■10月17日 米国防長官、米軍2000人に即応態勢を指示 中東への派遣に備え
アメリカのオースティン国防長官は17日、中東への派遣に備え、アメリカ軍およそ2000人に即応態勢を取るよう指示しました。 国防総省は、「中東の安全保障環境の変化に迅速に対応する」ためだとしつつも、「現時点ではこれらの部隊の展開は決定されていない」としています。 さらに東地中海に展開中の空母「ジェラルド・フォード」の展開延長も承認されました。
■日本時間10月18日 ジャーナリスト少なくとも17人が死亡
イスラエルとイスラム組織「ハマス」との衝突をめぐり、少なくとも17人のジャーナリストが死亡したことがわかりました。 ニューヨークに本部を置く、報道の自由を推進するNPO「ジャーナリスト保護委員会」によると、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突があった、今月7日から17日までの間に、少なくともジャーナリスト17人が死亡したということです。 このうち13人がパレスチナ人、3人がイスラエル人で、1人がレバノン人です。 ほかにも3人が行方不明、または拘束されているほか、8人がけがをしているということです。 ジャーナリスト保護委員会は、「この地域のジャーナリストは悲痛な紛争を取材するために、大きな犠牲を払っている。すべての当事者は彼らの安全を確保するための措置を講じなければならない」としています。