【時系列でわかる③】イスラエル国防相「ガザ地区を内側から見るだろう」近く地上侵攻に踏み切る構え(16日から20日まで)
■10月16日 ロシア提出“イスラエルと「ハマス」の停戦呼びかけ決議案”否決 安保理
イスラエルとイスラム組織「ハマス」との戦闘について、国連の安全保障理事会は、ロシアが提出した停戦を呼びかける決議案の採決を行いましたが、否決されました。 国連の安全保障理事会は16日、イスラエルとイスラム組織「ハマス」との戦闘をめぐって、ロシアが提出した人道的支援のために人質の解放や停戦を呼びかける決議案の採決を行いました。 採決の結果、十分な賛成票が集まらず、決議案は否決されました。
■10月17日 米バイデン大統領のイスラエル訪問を発表
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻に踏み切る可能性が高まる中、アメリカ政府は、バイデン大統領が18日にイスラエルを訪問すると発表しました。 アメリカのブリンケン国務長官は訪問先のイスラエルで会見し、バイデン大統領が18日にイスラエルを訪問すると発表しました。イスラエルとの連帯を改めて打ち出すとともに、イランやヒズボラに対し軍事介入しないようけん制する狙いあります。また、必要な軍事支援やハマスに拘束された人質の解放をめぐり協議するほか、人道支援についても話し合うとしています。 バイデン大統領はイスラエル訪問後にヨルダンに移動し、アブドラ国王やエジプトのシシ大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談するということです。 会見に先立ち、ブリンケン長官はネタニヤフ首相らと会談し、ガザ地区の住民への人道支援の実施に向けた計画を作成することで合意しました。 ガザ地区では人道危機が深刻化していて、ロイター通信などは、イスラエルが攻撃を一時停止し、ガザ地区とエジプトの間にあるラファ検問所を再開することで合意したと報じましたが、イスラエル側はこの報道を否定するなど情報が錯綜しています。 一方、ロシアのプーチン大統領もネタニヤフ首相と電話会談を行い、ロイター通信によりますと、イスラエルとパレスチナの対立を終わらせるため、支援する用意があると伝えたということです。これに対し、ネタニヤフ首相は、ハマスを壊滅させるまでガザ地区での作戦を続ける立場を明確にしたということです。 こうした中、ハマスは日本時間17日未明、拘束し人質としているイスラエル人女性だとする動画をSNSに公開しました。動画の中で女性は「手当てを受け、薬ももらっている。一刻も早く家族のもとへ帰してほしい」などと訴えているということで、イスラエルメディアは「ハマスのプロパガンダ」だと非難しています。