“MAX戦線”に殴り込み オノフ「ドライバー AKA」の意外な万能性
【コウタロウ】 ボクも大きくフックする弾道は少なく、打ち出された方向にそのままストレートに飛んで行くことが多かったですね。ボールもまとまっているし、寛容性も高そうです。 【シオさん】 飛距離・安定感にはとても満足でした。ただスピン量が1,485rpmですか…。実際コースで使うにはスピン量が最低でも2,000rpm入らないとドロップしてしまいそうで少し不安です。
【ミタさん】 左右慣性モーメントは5,000gcm2以上あるようですから、深低重心でバックスピンが抑えられているのでしょう。シオさんのようにバックスピン量が足りないと思う方は、11.5度のロフト設定を試していただきたい。これは「AKA」に限らず、近年の低スピンドライバーで同じケースになることは多く、実際11度や12度のロフトを使うゴルファーは増えています。適正なバックスピン量は、飛距離はもちろん左右の曲がり幅にも影響しますので、スピン量とロフトのバランスには注視してほしいですね。
上級者の“フェアウェイファウンダークラブ”としても
【コウタロウ】 ボクはオノフ「LABO SPEC SHINARI CBT 60(S)」のシャフトで試打していきます。構えた時の見え方、大好きです。「AKA」ってもっとフックフェースでしたよね? この最新作は真っすぐ見えてターゲットに構えやすい。 【ミタさん】 マットブラックもコウタロウ好みじゃない? 【コウタロウ】 確かに、こういうの好き…。では、打ってみましょうか。おっ、いい感じのドローボールっスね。打つ前はちょっとやさし過ぎるかなと思っていましたが、ボクぐらいのヘッドスピードでもいけそうですね。こりゃ驚いた。初速性能が高くて、ボール初速が「71m/s」を下回ることが一度もなかった。シャフトもしっかりしていて、ダウンスイングで中間部からゆっくりしなってくる。クセがないから色んなゴルファーが使えそうですね。
【ミタさん】 オノフドライバーといえば、クラウンやソール部に「トレンチ」と呼ばれる「溝」が設置されていますよね。今作ではこの「溝」の本数も増え、「AKA」専用の形状に改良するなど新たな工夫が施されています。反発値をルール限界に設定したフェースと、溝による「たわみと復元」のテクノロジーによって高初速を生み出しているんです。