イスラエル軍、レバノン東部への空襲で52人死亡…ガザではハマスの政治部門幹部を殺害
【エルサレム=福島利之】ロイター通信によると、イスラエル軍は1日、レバノン東部バールベックを空爆し、少なくとも52人が死亡した。イスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点とするレバノンでも被害が拡大するが、イスラエル軍は攻撃の手を緩めていない。
バールベックは世界遺産に登録された古代遺跡で知られるが、イスラエル軍はヒズボラの軍事施設があるとみているという。10月30日にも空爆で女性を含む19人が死亡している。
またイスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスを同日朝に空爆し、イスラム主義組織ハマス政治部門幹部のイッザディン・カッサブ氏を殺害したと発表した。
同軍によると、カッサブ氏はガザで活動するテロ組織との調整を担っていたとされ、ガザに残る数少ないハマス高官の一人だった。車で移動中に狙われ、一緒にいた側近も死亡した。ハマスは1日の声明でカッサブ氏の死亡を認め、「この犯罪は、我々がイスラエルの占領に立ち向かう決意を強めるものだ」と徹底抗戦する構えを見せた。