松野アルミ、愛知県小牧市に工場増設。効率的な構内物流実現
中部地区の大手非鉄金属原料問屋の松野アルミ(本社・愛知県北名古屋市、社長・松野修氏)はあす20日、本社工場至近に新ヤードである第3工場(同小牧市)を開設する。効率的な構内物流を実現し、原料の搬出入作業の効率化や取り扱い増などシナジーを見込む。新工場増設に伴い、原料ストック能力は現行比1・5倍程度となる。投資金額は約2億円。さらに第4工場の増設も計画しており、生産性の向上を一層加速させる。 同社はアルミスクラップをメインに非鉄金属原料を月1300トンペースで集荷、加工する地区老舗ヤード業者。中部地区を中心とする大手軽圧メーカー、アルミ二次合金メーカーに原料を供給する。これまで本社工場および西隣の第2工場の2拠点体制で操業を行ってきたが、かねてより手狭となっており構内作業の効率低下が生じていた。また、原料持ち込みトラックの待機スペースが少なかったこともあり、搬出入作業が集中した際には運転手の待機時間が長引くこともあった。 こうした課題を解消するため、本社工場より北側約150メートルの用地(敷地面積約2100平方メートル)をこのほど取得。昨冬より造成、建築工事に着手していた。当面は本社、第2工場の機能を補完する目的で活用する。擁壁の高さを約7メートルとし、近隣住民への騒音対策を図った。また、白を基調にした遮熱塗料を塗布。熱反射による工場内気温の上昇を抑制するとともに、従来の工場のイメージを一新する外観とした。新工場は雨水浸透阻害行為の許可を取得しているが、雨水浸透桝を埋設。周辺環境に配慮した操業を行う。新工場開設に伴い、一部フォークリフトを自動車(ナンバー)登録した。 さらに第2工場と第3工場間に約800平方メートルの敷地(北名古屋市)を取得しており第4工場を増設、油水分離槽の埋設を計画する。油分を含んだ原料の受け入れ態勢も整え、集荷競争力向上につなげる考えだ。