日本維新の会、午後4時から臨時党大会 馬場伸幸代表の後任の新代表選出へ
日本維新の会は1日午後4時から大阪市内で臨時党大会を開き、馬場伸幸代表の後任となる新代表を選出する。11月17日に告示された代表選には4氏が立候補し、10月の衆院選での議席減を受けた党再建策や全国政党化の戦略などを巡り、論戦を交わした。 【写真】最後の記者会見で涙ぐみ、ハンカチで目元をぬぐう日本維新の会の馬場伸幸代表 改革を前面に掲げるのは、立候補した4氏に共通している。新代表には党勢回復に道筋をつけるだけでなく、少数与党の国会で存在感を示す手腕が求められる。 ■「全国政党化」で意見分かれ 4氏は届け出順に、共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)▽金村龍那衆院議員(45)=比例南関東、当選2回▽空本誠喜衆院議員(60)=広島4区、当選3回▽松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区、当選3回。 選挙戦では、衆院選での敗北を踏まえ「全国政党化」を含む党勢拡大戦略が主要な争点の一つになった。 「首長重視」の吉村氏は道州制実現を見据え、国会議員を誕生させる「戦略的地域」を定めて「集中的に力を入れて対決すべきだ」とする。 これに対し、金村氏は「北海道から沖縄まで国民に選択肢を示す」との考えを示す。自民党や立憲民主党を支持しない層を想定し「第三極の政治」を進めると訴えた。 松沢氏は「自立した政策を訴える第三極」の構築を掲げる一方、改革中道政党の結集を念頭に立民や国民民主党との連携を視野に入れる。 一方、空本氏は「地方議員を増やし足腰を強くしてから、全国政党化を進める」との立場。国政選挙では勝負できる選挙区に重点投資すべきだとした。 投票できるのは、特別党員(現職議員と首長)846人と、2年以上党費を納めた一般党員2万5025人。一般党員はすでに郵便投票を終え、特別党員は郵便投票と臨時党大会での投票のいずれかを選べる。党大会での開票を経て、最多得票者が新代表となる。