【国交省の対応は】型式指定不正、全貌は? 処分のみならずどう「改善」していくのか
処分の先には制度の改善も求められる
斎藤大臣は、今後について「(国連の自動車認証制度「WP29」に沿った取り扱いをしつつ)、常にメーカー側とのいろいろな合理的な手続きの仕方、書類のあり方についてはしっかりと改善していきたいと思っています」と述べた。 また、国土交通省としては、今回の問題発覚に先立ち、外部有識者を含めた「自動車の型式指定に係る不正行為の防止に向けた検討会」を設置。4月9日に第1回、5月27日に検討会を実施している。 斎藤大臣いわく「この夏には取りまとめが行えるように検討を進めていきたいと考えている」という。 今回の大規模な調査・報告で、いったん業界の型式申請に関する膿を出しきり、今後は不正が発生しない体制づくりを期待したい。
鈴木ケンイチ(執筆)