有馬記念最終追い切りをおこなったドウデュース(写真右奥、撮影：井内利彰)

　12月22日(日)に中山競馬場、芝2500mで行われる有馬記念。レース後には引退式も実施される予定となっているドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。今朝18日はレースに向けた最終追い切りを行っている。 【写真】ドウデュースのこれまでの軌跡 　角馬場で運動した後、Dコースのポリトラック馬場で追い切るため、3コーナー付近のEコース脇からDコースの2コーナー入口を目指して歩いていく。これはいつもの最終追い切りのパターン。このシーンを見るのも最後と思うと少し感傷的になったが、馬は落ち着き払っていた。 　追い切りはバズアップビートがリードして、それを4馬身ほど後ろから追いかける形。6F標識を通過するところではあまり速くなかったが、徐々に加速していくような追い切り。適度な距離を保ちつつ、きれいに折り合って走るドウデュース。力むところが一切ないというのは、前走と変わらず素晴らしいところ。 　最後の直線に向いて、内から一気に差を詰めて、いつでも追い抜けるところまで迫ったが、ラスト1F標識を通過するところでもまだ半馬身ほど遅れたところに位置して、ゴールで同入。ゴールを過ぎたところでも一気に加速はしなかったが、1コーナーを過ぎたあたりでビュンと加速しており、今回も道中は楽々の追い切りだったようだ。 　私のストップウォッチの計測で6F82.5～5F66.4～4F50.8～3F36.5～2F23.2～1F11.3秒。16秒台から入って、15秒台、14秒台、13秒台でラスト2Fが11.9秒から11.3秒。バズアップビートの好リードもあったが、素晴らしいラップで現役最後の追い切りを終えることができた。 (取材・文：井内利彰)