<私の恩人>宇治原史規 “クイズ王”宇治原は“クイズ女王”の母性に育てられた!
京都大学法学部卒業という経歴を活かし、情報番組のコメンテーターなども務めるお笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規さん(37)。いまや、クイズ番組に欠かせない存在ともなっていますが、“クイズ王・宇治原”を生み出したのは、あのクイズの女王だといいます。 「電波少年」でブレークしたケイコ先生の現在とは 僕の恩人は、麻木久仁子さんです。もう7、8年前の話になるんですが、僕が東京のクイズ番組に、ちょこちょこ呼んでもらうようになった頃、麻木さんとの接点は「熱血!平成教育学院」(フジテレビ系)でした。その番組の中で、麻木さんが“僕のことを好き”というノリを、麻木さん自ら考えて作ってくださったんです。「宇治原君、大好き!!」という感じでこちらに絡んできてくださるので、こちらもそれに応えることで、ノリがさらに出来上がっていく。これが、僕にとっては、本当にありがたかったんです。 というのも、当時、僕ができることは単にクイズに答えて、ただただ正解するだけ。知らない人ばかりに囲まれた中、どうしたらまた呼んでもらえるのかを自分なりに考えると、やっぱり、クイズに正解するというのが僕の中の答えやったんです。だから、とにかく正解する。いうたら、単にクイズが得意な大学生と変わらないわけです(笑)。 たとえ東京でも、バラエティー番組なら、どなたか吉本興業の先輩がいらっしゃったりもするんですけど、僕が出させていただくクイズ番組では、そういう方がほとんどいない。全くお会いしたことのない文化人の方とかが中心で、より一層緊張するし、頼るものもない。だからこそ、麻木さんの心遣いがありがたかったんです。 麻木さんとご一緒するようになって、ノリを通じて「こいつはこんなヤツなんだな」という部分を知っていただけたというか、パーソナルな部分も出せるようになった。初めて出していただくクイズ番組だとしても、そこに麻木さんがいらっしゃると安心しますし、明らかに“世界”が広がりました。