大谷翔平、すでに"MVP対決”を制していた!? ドジャースのワールドシリーズは”鬼門”に…?【コラム】
ニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定シリーズでの大谷翔平選手をめぐる注目点が、とあるMVP候補との「直接対決」だった。大谷選手はそのライバルをどこでどのように上回ってロサンゼルス・ドジャースをワールドシリーズに導いたのだろうか?今回は、リーグ優勝決定シリーズの大谷選手の打撃内容について纏めた。(文:島倉孝之) 【写真】日本人メジャーリーガー、歴代最高年俸ランキング
大谷翔平選手の所属するロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツとのナショナルリーグ優勝決定シリーズは、ドジャースが4勝2敗でメッツを破り、ワールドシリーズ進出を決めた。 このシリーズでは、シティ・フィールドでメッツファンからの大ブーイングを浴び、ニューヨークのメディアからも大きく取り上げられるなど、従来とは異なる雰囲気でプレーした大谷選手。このリーグ優勝決定シリーズでのポイントを私なりに2点に絞ると、以下のようになる。 ・フランシスコ・リンドーア選手との「MVP候補の1番打者」対決 ・大谷選手の出塁や得点がチームの勝利にもたらした役割 今回のリーグ優勝決定シリーズで現地メディアが注目した目線の1つは、同じく1番を打つドジャース大谷選手とメッツのフランシスコ・リンドーア選手の対決である。 その背景にあるのは、レギュラーシーズン中から続く「どちらがナショナルリーグMVPか」という議論だ。 大多数の日本人ファンや現地メディアの多数は打撃成績で上回る大谷選手という見方だが、メッツの地元ニューヨークでは、ショートというポジションで高い守備力やリーダーシップを発揮し打撃成績も残すリンドーアこそMVPにふさわしいという声が根強い。 シリーズ中も、シティ・フィールドではメッツファンがMVPコールをリンドーアに送っていた。メディアによる第3戦前のインタビューでは、大谷、リンドーア両選手に対し、お互いをどう思うかという質問がされていた。 なお、現地記者によるレギュラーシーズンのMVP投票自体はポストシーズン前に終わっている。