新型GXはレクサスらしいオフローダーだった!!! 思わず購入を決意してしまうほどの高い完成度とは
購入を決意
ほかのグレードにも試乗した。3列シートを備え、シャシーにはAVSを装着。22インチのオールシーズンタイヤを組み合わせたGX550“LUXURY+”は、高扁平率タイヤのおかげでワインディングロードなどでは一層切れ味の良い走りを実現していた。オンロード性能の進化を、もっとも体感しやすいモデルとも言えそうである。 そしてGX550“PREMIUM+”は、AVSが備わらず、オールシーズンタイヤも20インチに留めた、言わば素のGX。しかしながらコレがめっけもんで、電子制御の無いシャシーはナチュラルな反応が心地良く、乗り心地も穏やか。走りもスッキリとしていて、まさに生成りのような質感に仕上がっていた。いずれにせよ新型GXの走りの良さは、基本性能の向上によるところが大きいということだろう。 まさにコンセプト通り、オフローダーとしての資質を徹底的に追求していながら、それらをちゃんとレクサスらしい洗練度の下にまとめ上げ、唯一無二の乗り味、存在感を実現していたというのが、新型GXの試乗を終えての実感だ。実は私、発表の時点でこのGXにホレてしまっていたが、実際にステアリングを握って、ちょっと気が早いが購入を決意した次第。GX550“OVERTRAIL”で、ボディ色はチタニウムカーバイドグレー、もしくは新色のムーンデザートだろうか? ただし、日本仕様の詳細は価格を含めてまだ未定。参考までに、今回乗った北米仕様のGX550“OVERTRAIL”のスペックにはオプションを含まず7万5900ドル(約1114万円)と記されていた。 為替の話もあるので直接当てはめられないが、さてどのぐらいの価格となるのかは気になるところだ。
文・島下泰久 編集・稲垣邦康(GQ)