新型GXはレクサスらしいオフローダーだった!!! 思わず購入を決意してしまうほどの高い完成度とは
日本導入を控えるレクサスの新型「GX」に、島下泰久がアメリカで乗った! 期待のオフローダーの完成度をリポートする。 【写真を見る】新型GXの超細部まで徹底的にチェック!!!(213枚)3列シートの実力にも迫る
THE PREMIUM OFFROADER
昨年9月に日本で開催された「LEXUS SHOWCASE」にて日本導入が発表された新型GXの試乗チャンスがようやく巡ってきた。舞台はアメリカ・アリゾナだ。 アメリカ中西部らしく、冬でも強い陽光の下で再会した新型GXの存在感の強さにはあらためて唸らされた。レクサスの主流である「RX」、「NX」といったいわゆるクロスオーバーSUVとは一線を画す、直線基調でフロントウインドウが立った角張ったフォルムは、機能性あるいは道具感といったものが強調されている。それがレクサスの個性であるシグネチャーライトやグリル、一文字のテールランプといったディテールとうまく溶け合っていて、とにかく目をひくのである。 開発コンセプトはずばり「THE PREMIUM OFFROADER」。実際、兄貴分に当たる「LX」と同様にフレーム構造のGA-Fプラットフォーム、リヤリジッド式サスペンションなどを用いて生み出された新型GXは、果たしてレクサス車らしい質の高さと、高い走破性をどのように両立、あるいは融合しているのだろうか。一般道、そしてオフロードでじっくり確かめた。 メインで試乗したのはGX550“OVERTRAIL”。エクステンションの追加で拡幅したボディに、ゴツいブロックパターンを持つ18インチのオールテレインタイヤを収め、前後スタビライザーを電子制御するE-KDSSや電子制御ダンパーのAVSなどを装備した、言わば新型GXを象徴する存在だ。 パワーユニットは全グレード共通でV型6気筒3.5リッターツインターボエンジンを積む。最高出力354ps、最大トルク650Nmを発生する。将来的には直列4気筒エンジンに電気モーターを1基組み合わせたハイブリッドも用意されるというが、現時点で選択できるのはこれだけである。