マツダが「新たなロードスター」を初公開! 待望の200馬力「2リッターエンジン」×オープンモデルが登場へ! “匠手仕上げ”の「スピリットレーシング12R」25年内に発売へ
ファン垂涎の「2リッター幌」 ついに登場
マツダは2025年1月10日、開幕したカスタムカーショー「東京オートサロン2025」で2シーターオープンスポーツカー「ロードスター」のカスタムモデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(以下ロードスター12R)」を初公開しました。 どのようなモデルなのでしょうか。 【画像】超カッコいい! これがマツダの「2リッターロードスター」です! 画像で見る
ロードスターは1989年に登場した2シーターオープンスポーツカーです。 初代の「ユーノスロードスター」から「人馬一体」をキーワードに定め、オープンエアを楽しめる小型で軽量ボディと、ハンドリングに優れるFRレイアウトを組み合わせ、非常に軽やかな走りを実現。 以後、4世代にわたって手軽なオープンスポーツカーの定番として人気を誇り、累計販売台数は120万台と、単一の「2人乗り小型オープンスポーツカー」として生産累計台数世界一のギネス記録にも認定されています。 現行型は2015年5月に登場した4代目(ND型)で、新たにマツダ共通の最新デザインテーマ「魂動(こどう)」デザインを採用。 内外装の質感を向上させ、独自の低燃費技術「SKYACTIV-G」の直噴ガソリンエンジンの搭載やボディの軽量化なども図っています。 ラインナップは通常のソフトトップオープンモデル「ロードスター」に加え、電動格納ハードトップを搭載する「ロードスターRF」も用意します。 パワートレインはロードスターが1.5リッター、ロードスターRFが2リッターのSKYACTIV-Gガソリンエンジンを搭載。トランスミッションはいずれも6速MTまたは6速ATを組み合わせています。 2024年1月には大幅改良が実施され、デザイン変更や「マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)」および「スマートブレーキサポート(後退時検知機能SBS-RC)」を採用による先進機能の強化、さらなる走行性能のアップなどが図られています。 一方で、海外では2リッターエンジンを搭載するオープンモデルが設定されていたのに対し、国内ではラインナップされていませんでした。 そのため一部のロードスターオーナーからは、トルクがあって乗りやすい2リッター車を求める声も上がっており、その登場が期待されていました。 そんななか、2024年1月の「東京オートサロン2024」で「MAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト(以下、ロードスター マツダスピリットレーシング RSコンセプト)が公開。 スーパー耐久レース活動などをおこなう「MAZDA SPIRIT RACING(マツダスピリットレーシング)」のノウハウを生かした走行性能の向上が実施され、さらにはオープンモデルに設定のない2リッターエンジンが搭載されているとウワサされていました。 その後2024年10月開催のマツダ公式ファンミーティング「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY(マツダファンフェスタ2024)」で、特別会員に市販化をアナウンス。一方、詳細なスペックなどは不明でした そして今回の東京オートサロンで正式な車名や発売時期、価格などが明かされました。 ロードスター12Rについて、マツダスピリットレーシングの代表 前田育男氏は以下のように説明します。 「スーパー耐久レースで鍛えた技術をパワーユニットなどに反映し、内外装のアピアランス向上と合わせ、速さと質感にこだわったモデルです」 パワートレインは2リッターガソリンの「SKYACTIV-G 2.0」をベースに、専用のカムシャフトやシリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドを採用しました。1台ずつ職人が作業で組み立てるスペシャルモデルだといいます。 これにより最高出力は200馬力を発揮。組み合わされるトランスミッションは6速MTです。 このほかアルミ製のタワーバーや専用ホイール、バケットシートなども装備しています。 エクステリアデザインはマツダファンフェスタ2024で披露されていたものと同様で、フロント/サイドのスプリッターや、トランクのスポイラーを装着。ホイールも6本スポークの専用品を装着しました。 ボンネットにはストライプがあしらわれ、フロントグリルとテールにはマツダスピリットレーシングのバッジが備わっています。 インテリアはスエード調素材を用い、レッドのダブルステッチを随所に施すなど、スポーティな印象を与えています。 シートベルトやシートふちのパイピングもレッドとなっています。 価格は700万円台を予定しており、200台限定。2025年の秋に商談開始され、2025年内の発売を見込んでいるとのことです。 なお、2リッターのオープンモデルにはより手軽な量販モデルもラインナップされる予定で、こちらは500万円台を予定しているといいます。
くるまのニュース編集部