＜魂をこめて・和歌山東＞第９４回選抜高校野球 選手紹介／４ 野別瑠生選手／中川大士選手 ／和歌山
◇攻守で俊足生かしたい 野別瑠生選手（２年） 「どんな際どい打球も絶対に捕る」との思いを込めて、グラブには「絶対鉄壁」と刺しゅうしてある。俊足を誇り、守備範囲の広さ、積極的な走塁が持ち味だ。 昨秋の県１次予選から近畿大会までの計１０試合で、チームトップの６盗塁をマークした。「一歩目の出足を常に意識している」という守備では、打者のバットの角度や体の開きを見て、打球が飛んできそうなところ予想し、スタートを切る。 支えてくれた両親に、親孝行の気持ちを持って甲子園に臨む。「足を生かしてバッティング、守備で活躍したい」 ◇兄に代わり出場かなえ 中川大士選手（２年） 兄の背中を追って和歌山東に入学した。「兄は甲子園に行けなかったので、自分が東で甲子園に行くと決めた」。言葉通り、出場をかなえた。 高い身体能力を持ち、「幼稚園のころから逆立ちができた」という。一方、趣味は読書という一面も。高校に入ってから、小説を一週間で３００ページ読むこともある。学校の休憩時間でも本を取り出すほどだ。 「目標のベスト８入りに貢献できるように、バッティング、投手を助ける守備で活躍したい」。抜群の運動神経に育んだ感性も添え、甲子園を駆け回る準備はできている。
